こんにちは、現役保育士です。
子育てをしていく中で2歳児の行動は、威圧的で驚きに満ちているものです。
「このような行動は発達障害の兆候ではないか」
と親御さんが心配になることがあります。
今回は、そんな我が子を心配する親御さんのために、
「物をわざと投げる2歳児は発達障害のサインなのか」
「物をわざと投げる2歳児の特徴」
「発達障害と物をわざと投げることの関係」
「モンテッソーリ教育の物の投げることについて」
見ていきましょう。
わざと物を投げる2歳児は発達障害のサイン?
2歳という発達段階では、腕、手、指の協調制御がうまくいきません。
そのため、2歳児が物を投げるのは、障害というよりもっと単純な、運動能力の未熟さの表れであることがあります。
つまり、誤って物を投げてしまう場合と、意図的に物を投げる常同行動を区別することが重要です。
後者の行動は、注意欠陥多動性障害(ADHD)のような発達障害の兆候である可能性があります。
⇒健常児の2歳児もオウム返しをする?|いつまで続くのが定型発達?
このような行動は、衝動を抑えられず、集中力が続かないことを意味しています。
2歳児がこのような行動をとる場合、専門家に相談し、これが単なる発達段階なのか、それとも対処が必要なものなのかを話し合うことが重要です。
わざと物を投げる2歳児の特徴
2歳児がわざと物を投げるということは、感情的な反応を調整する能力がまだ未熟であることを意味することが多いです。
2歳児がわざと物を投げているときの行動や心情を、保護者が認識することが重要です。
ちなみにその主な特徴とは、
- 激しい感情、
- 親の言うことをなかなか聞かない、
- 叩いたり押したりする
などの身体的攻撃性です。
とはいえ、限られた活動時間の中で限られた数の物を投げるのであれば、必ずしも心配する必要はないでしょう。
逆に、この行動があまりに多い場合は、心配の種となりえます。
⇒【ブログ】自閉症に気づいたきっかけ|最初の違和感は【目線】でした
じゃあここからは箇条書きで、わざと物を投げる2歳児の潜在的な特徴をいくつか紹介します:
– 身体的または言葉による対立の際に物を投げる
– 後先考えずに物を投げることを繰り返す
– かんしゃくを起こした時やイライラした時に物を投げる。
– 気が散りやすく、物や行動をすぐに見失ってしまう。
– 物を投げた後、隔離された環境に引きこもることを強く望む
– 物体のコントロールが必要な身体活動に従事することが難しい。
– エネルギーが爆発した後、落ち着くことが困難である。
発達障害とわざと物を投げることの関係性
2歳児が物を投げるのは、必ずしも発達障害の兆候ではありませんが、潜在的な問題の赤信号である可能性があります。
お子さまが基礎的な障害や障がいを抱えていると思われる場合は、専門家に相談し、評価や指導を受けることが大切です。
⇒発達障害だと自立は無理?将来どうなる?|大人になったあとの行く末は生活困難?
さらに言うならば、2歳児の場合、わざと物を投げるという行動は、多くの発達障害の可能性を示唆するものです。
これらの症状は、放っておくと子どもの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
物を投げるのは、
- ADHD、
- アスペルガー症候群、
- 自閉症スペクトラム
などの障害の兆候である可能性があります。
物を投げることが、より大きな行動パターンの一部である場合、そのお子さんを最もよく理解し助けるために、専門家に評価してもらうことが重要です。
⇒「発達障害児って親も変だよね」実際にあった親の異常な行動とは?
モンテッソーリ教育の物を投げるということについて
モンテッソーリ教育では、物を投げることは必ずしも障害や障がいの兆候ではありません。
実際に子どもたちは、物を投げたりキャッチしたりする練習をすることが大事だと捉えられています。
モンテッソーリ教育では、物を投げることは、当たり前のことのように対処されます。
つまり、この行動は、尊敬の欠如や責任感の欠如ではなく、助けを求めているのだと理解されるのです。
このような行動は、理解し子どもを助けようとする意志をもってサポートされるべきです。
どうすればその子を最もよく助けられるか、その問題を解決できるかに集中する機会となるはずです。
まとめ
2歳児がわざと物を投げるのは気になるところですが、必ずしも障害や疾患の兆候とは限りません。
物の正しい扱い方を教え、情緒的な指導をすることで、障害や障がいのリスクを軽減することができます。
もし、障害や障がいの疑いがある場合は、専門家に相談し、より詳しい評価を受けることが重要です。
⇒ 自閉症の子どもがつま先歩きをする頻度は?いつから始める?