こんにちは、現役保育士です。
保育士をしていると、友だちに暴言を吐く子どもを見つけることがあります。
今回は、お友達に暴言を吐くお子さんが、発達障害なのかどうか、ADHDの可能性も含めて考えてみたいと思います。
また、このような暴言を吐く子どもへの対処法について、私がこのような行動に関わった経験をもとに考えてみたいと思います。
友達に暴言を吐く子どもは発達障害?
発達障害は、日常生活に支障をきたす障害の一種です。
発達障害を持つ人々は、自己表現や社会性の面で困難を抱えることがあります。
そのうちの一つが、相手に対して暴言を吐くという行動です。
そのため、軽率に「発達障害だから」と決めつけてしまわないように注意が必要です。
発達障害だからといって、すべての子どもが暴言を吐くとは限りません。
暴言を吐く行動は、家庭環境や周囲のストレスなど様々な要因が絡んでいます。
そして、子どもが自分の感情をコントロールするためのサポートを提供することが、発達障害を持つ子どもたちにとっても大切なことです。
それから友だちに暴言を吐く子どもは、何が原因でそのような行動をとっているのかがわかりにくい場合があります。
ADHDのような発達障害の可能性もありますし、まったく別のものかもしれません。
じゃあ、その【根本的な問題】とはなんなのか?
さらに詳しく解説していきます。
友達に暴言を吐く子どもはADHD?
最近、子どもたちの注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、教室や家庭での問題行動と関連があるとされています。
しかし、一部の専門家たちは、この傾向が過剰に診断されていると主張しています。
しかし、このような症状は、心理的な問題によるものであることがあります。
注意欠陥・多動性障害は、子どもたちの
- 注意力、
- 多動性、
- 衝動性
の問題行動を特徴としています。
そのため、ADHDの正確な診断のためには、症状が偽陽性でないかどうかを判断するため、詳細な検査が必要とされます。
とはいえADHDの症状によっては、誤った診断を受ける可能性があることを覚えておくことが重要です。
問題行動の背後には、他の診断可能な心理的問題が隠れている可能性があるため、正確な診断を受けることが重要です。
友達に暴言を吐く子どもが発達障害の可能性
友達に暴言を吐く子どもがADHDである可能性はありますが、攻撃的な行動は通常、この障害の中核的な症状とは考えられていないことに注意することが重要です。
ODDはADHDと関連することがありますが、この2つは別の病気です。
お子さんが一貫して攻撃的な行動をとっている場合は、専門家の評価を受け、適切な治療を受けることが重要です。
さらに言うならば、暴言を吐く子どもが発達障害である可能性は、かなり低いと思われます。
発達障害の主な症状は、
- 典型的な学習能力、
- 思考能力、
- 問題解決能力に困難がある
ことです。
発達障害のある人が、積極的に仲間との交流を求め、言葉でコミュニケーションをとりながら、それでも言葉の暴力に走ることはまずありません。
友だちに暴言を吐く子どもへの対処法
言葉による攻撃性を示す子どもへの対処には、ある程度の注意と忍耐が必要であることを覚えておくことが重要です。
毅然とした態度で、しかし愛情を持って、明確な境界線を設定することが必要です。
また、なぜそのような行為がいけないのかを話し合い、その行為がもたらすであろう結果について話すことも重要です。
子どもとの会話に加えて、子どもを監視し、その行動がいつ現れるか注意することが重要です。
適切な場合には、その行動に介入し、適切に対応するための行動計画を立てることは、非常に有効です。
社会的なマナーやエチケットに反する言動は、幼児期から教育する必要があることは言うまでもありません。
しかし、友人関係において、相手が暴言を吐いた場合、どのように対処するのが適切でしょうか。
まず思い浮かぶのは、自分自身も暴言で返すことです。
この対処法を実践している保護者の方は意外と多いですが絶対にやめてください。
友人関係を損なうことになります。
このような場合、相手の気持ちを受け止め、相手の思いやりを表現することが重要です。
また、相手に対して穏やかな態度で接することで、相手が自分自身の言動に気づく機会を与えることができます。
相手が冷静になるまで、一時的に接触を避けることも大切です。
また、友人関係を良好に維持するために、適切なコミュニケーションが必要です。
相手が話をしやすい環境を整え、相手に適切なフィードバックを行うことで、友人関係を損なわずに改善できる可能性があります。
最終的に、相手と向き合い、尊敬や信頼を築くことが大切です。
相手を責めたり攻撃したりすることなく、正当な批判やアドバイスを提示することで、友人関係を改善することができます。
まとめ
言葉の攻撃は容認されるべきではなく、適切に管理することが重要であることを忘れてはならりません。
もし、お子さんがこれに該当すると思われる場合は、専門家の診断を受け、適切な治療を受けることが重要です。
忍耐と適切な指導があれば、将来、子どもが自分の行動をより効果的に管理できるようになる可能性があります。