自閉症児が手をひらひらする理由|常同行動の原因はどんな心理から?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

自閉症は、

  • コミュニケーション
  • 社会的相互作用
  • 反復行動

などの困難を特徴とする神経学的な障害です。

このため、自閉症の方は、手をひらひらするなどの異常な行動をとることがあります。

このブログ記事では、

  • 自閉症児が手をひらひらする理由
  • 常同行動の原因
  • この行動をやめさせる方法

について説明します。

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自閉症児が手をひらひらする理由

自閉症の子どもたちは、よく手をバタバタさせます。

この行動はスティミングと呼ばれ、感情を表現するため、あるいは単に自己鎮静のために使われることが多いです。

手拍子のような動きは、自閉症の子どもにとって心地よい行動です。

なので、圧倒されたり不安になったりしたときに、手をひらひらすることがあります。

また、余分なエネルギーを発散し、自分を満たすための方法でもあります。

自閉症児の常同行動が起こる原因

自閉症児が常に手をバタバタさせるのには、さまざまな理由があります。

そのひとつに、感覚の問題が考えられます。

自閉症児は、環境に対する感受性が高いことが多く、そのため、自己調節の方法を模索することがあります。

つまり手のひら返しは、自然で感覚的な行動だということです。

その他の原因としては、

  • 不安、
  • 欲求不満、
  • 退屈

などが考えられます。

自閉症児の場合、自分の欲求をうまく伝えられないことが多いので、手を振ることで自分を表現している可能性があります。

また、ストレスや恐怖、フラストレーションに対する対処法として、手を振ることもあります。

自閉症児が手をひらひらする心理

自閉症児の手のひらひらは、生理的・心理的なプロセスである可能性があります。

具体的には、手をひらひらする動きは自己調整と感覚的な刺激を自分に与えるためです。

心理学的には、

  • 感情を表現したり、
  • ストレスに対処したり、
  • コントロールの感覚を得たりする

などの方法として、手のひらを動かすことがあります。

原因にかかわらず、手をひらひらする動きは自閉症患者にとって自然な行動です。

他にも、くるくる回る行動も健常児だったケースがあります。

自閉症の常同行動の例

自閉症児のはしゃぎ方は様々です。

  • 手をバタバタさせたり、
  • 手をもんだり、
  • 手足をリズミカルに動かしたり

することもあります。

中には、跳ねたり揺らしたりする子もいます。

また、前後に揺らしたり、歩いたりするような、他のタイプの反復運動をすることもあります。

手をひらひらするのを辞めさせる方法

手をひらひらさせることは一般的に無害な行動と考えられていますが、この行動を心配される親御さんは少なくありません。

お子さんの手のひら返しが気になる場合は、まず医療従事者に相談することが大切です。

医療専門家は指導を行い、その行動をやめるための個別の計画を立ててくれます。

お子さんがその行動をなかなかやめられない場合は、それが単なる普通の行動であり、知能や意欲の欠如を示すものではないことを知っておきましょう。

お子さまに自分の感情を認識することを教えることで、ストレスや不安に対処する方法を見つけることができます。

  • 深呼吸、
  • 身体活動、
  • 感覚的な活動

など、別の方法を模索することも、子どもが自分の感情の健全なはけ口を見つけるのに役立ちます。

この辺はこの記事で解説してます
自閉症児が手をひらひらするのはいつから?

まとめ

手をひらひらさせるのは、自閉症児によく見られる行動で、無害なことも多いです。

この行動を止めることが常に必要というわけではありませんが、

親御さんがお子さんのニーズを把握し、それをサポートするための手段を講じることが重要です。

お子さんの手指のひらひらについて心配な場合は、医療専門家に相談して、個別の計画を立てるようにしましょう。

忍耐と理解があれば、手のひら返しは健康的な方法で管理することができます。

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