こんにちは現役保育士です。
9ヶ月頃の赤ちゃんはつかまり立ちを始めますが、発達の遅れている子に関してはまだハイハイで止まっている事もありますよね。
9ヶ月の赤ちゃんが出来る事
赤ちゃんは9ヶ月頃になると手足の身体的成長が進み、自分で体を支えながら何かにつかまり、立つ事が出来るようになります。
他にも9ヶ月の赤ちゃんは初めて生活リズムが形成される事も多くなってきて、離乳食も一般的な大人と同じく1日3食になっていきます。
睡眠時間に関しても今までまばらだったのが、決まった時間にお昼寝と睡眠を摂れるようにもなってきます。
ハイハイでさらに発達した筋力によってどんどん行動範囲も広がってくるので今まで以上に保護者が赤ちゃんにとって適切な生活環境を準備する必用がありますね。
また、パパやママの声掛けに対して言葉の意味が少しだけ分かるようになってきます。
まだ会話として成立させるのは難しいかと思いますが、赤ちゃんの表情で1語文の意味を理解しているのかどうかを判断する事が出来ます。
保護者の方が積極的に声掛けを行う事でどんどん言葉の発達にも繋がるので常に赤ちゃんに対しては喋りかけながら生活をしましょう。
つかまり立ちしない
「つかまり立ち」は、ほとんどの赤ちゃんが9ヶ月には出来るようになりますが、個人差もあるのでなかなかハイハイからつかまり立ちに移行しない子もいるようです。
【8ヶ月の赤ちゃんがハイハイしない!】小児科に相談した方が良い? の記事はこちら
子供の発達段階には必ず決まった順序があるので、つかまり立ちしない子供はそれだけ他の成長も遅れている傾向にあります。
例えば9ヶ月頃には普通、言葉の理解が多少進んでいますが、つかり立ち出来ない子は言葉の発達も遅れている可能性が高い為、まだパパやママの声掛けの意味は伝わっていない事が多いです。
9ヶ月でまだつかまり立ちができない赤ちゃんは8ヶ月頃にハイハイが出来ない事も多いです。
ハイハイを始めるのが遅かったからといって急につかまり立ちを始めるというのはほとんどありません。
必ずずりばいからハイハイへ、ハイハイからつかまり立ちという一連の流れはどの赤ちゃんも必ず通る道という事です。
発達が遅い?
9ヶ月でつかまり立ちしない赤ちゃんは発達が遅いと言えますが、その事の関してあまり気にしすぎる必要はありません。
子供の発達には個人差があるという事をよく聞くかと思いますが、赤ちゃんの時点で発達が遅れているからといって今後の成長に影響するかしないかは全く別の問題です。
例えばハイハイやつかまり立ちが7ヶ月で出来た子供が運動神経が良くなるとは限りませんし、逆に9ヶ月で歩き始めた子供が運動を苦手になる事は普通にあり得ます。
あまりにも発達が遅れると発達障害の可能性も高くなってきますが、9ヶ月につかまり立ちをしない程度では気にするほどの事ではありません。
ただ保護者の方が赤ちゃんに対して促すようにつかまり立ちの練習をさせるのは必要な事です。
赤ちゃんに対して「立ってみたい」という好奇心を引き起こさせて適切な発達スピードになるよう助長する事が重要です。
ただあくまでも「発達を促す」のが目的なので強制的に発達を勧めようとするのは絶対に辞めて下さい。
専門家ならまだしも、一般の保護者がそれをやってしまうと赤ちゃんが立つ事に対してマイナスイメージを持ってしまう可能性もあります。
もし立つ事が嫌いになってしまったらそれこそ子供の成長には悪影響を与えてしまいます。
必ず赤ちゃんが楽しいと思えるような環境で自発的に立つよう練習しましょう。
つかまり立ちの練習法
つかまり立ちの練習には手押し車などを用いて赤ちゃん自身に「楽しい」と思わせる事が重要です。
よくおもちゃを手の届かない所に置くという練習方法を聞きますが、それはつかまり立ちの練習にマイナスイメージを持ってしまう為、あまり良い方法とは言えません。
詳しくは下の記事で紹介していますのでご覧になってみて下さい。
子供が歩けるようになるおもちゃ【4選】赤ちゃんは手押し車が重要! の記事はこちら
発達障害?
9ヶ月ではつかまり立ちをしないのはまだ「発達が遅れている」で済むかもしれませんが、11ヶ月、12ヶ月と経ってもハイハイから以降しないようであれば、発達障害などの他の原因を疑ってしまうのは仕方ないかもしれません。
発達には個人差があると言えども、事実、発達障害の特徴には身体的な成長の遅れや知恵遅れの症状が見られます。
もしも気になるようでしたら小児科や専門機関へ相談した方が良いかもしれません。
といっても、もしその赤ちゃんが発達障害でもまだこの時期に確定診断は受けるのが難しいです。
的確なアドバイスは貰えるかもしれませんが、根本的な問題解決には向かわない事は覚悟しておいてください。
まとめ
赤ちゃんは9ヶ月頃になると自然とつかまり立ちを始めるのが一般的ですが、どうしてもつかまり立ちしないのであれば保護者が赤ちゃんが「立ちたい」と思わせるよう促すのが重要です。
また9ヶ月を過ぎてもなかなかハイハイからつかまり立ちへ移行しないからといってすぐに発達障害を疑う必要はありませんが、あくまで可能性の一部としてある程度覚悟はしておいた方がいいかもしれません。
正直、割合的には発達が遅れている子供でも発達障害の可能性は低いので思い過ごしで終わる事の方が多いと思いますが、どのみち根本的な解決には結びつかないので今はまだ、赤ちゃんに最適な環境で子育てをする事を心掛けましょう。
以上、保育士の助言でした。