9ヶ月で後追いしない赤ちゃんは自閉症?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

生後9ヶ月頃になると赤ちゃんは後追いを始める事が増えてきますが、あまりにも後追いが少ないと、自閉症や愛情不足の可能性もあるので心配になりますよね。

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9ヶ月の赤ちゃんについて

9ヶ月頃になると赤ちゃんは身体的な発達がものすごいスピードで進んできます。

伝い歩きが出来る赤ちゃんも増えてきて、ハイハイのスピードも今ままでよりずいぶん早くなっている事でしょう。

人見知りも始まってくるのでママ以外の人が抱っこをしようとすると顔を隠し、しがみつきながら泣いて嫌がる事も多いです。

この時期には赤ちゃんがママの後を付いてまわる「後追い」が始まります。

後追いはママがいなくなってしまうという不安から始まるものでちょっと赤ちゃんの元から離れるだけで大泣きしてしまう事もあります。

そんな後追いですが、少し発達の遅い赤ちゃんであると9ヶ月になっても後追いを始めない事があります。

後追いしない

赤ちゃんが後追いするかしないかは個人差があり、性格によるものも大きいですが、どちらかと言えば後追いをした方が子供の適切な発達が出来ているという事になります。

確かに後追いはママにとって負担になるかもしれませんが、後追いをしないよりも、赤ちゃんが愛情不足や自閉症の可能性が低いので本来喜ばしい事です。

後追いしない赤ちゃんに関しては考えられる理由として、性格的にそもそも後追いしない気質なんだと考えられます。

後追いが始まる時期には赤ちゃん泣いて自己主張をしたりママへの執着が強くなるのが一般的ですが、

中には全く後追いせず、一人でもくもくと遊んでいる赤ちゃんや声さえ届く所であれば泣かないという赤ちゃんなど様々な特有の気質があります。

後追いしないのは愛情不足?

後追いしない理由として考えられる事に愛情不足である可能性もあります。

赤ちゃんがママの事を好きになっていないとそもそも興味は薄いので後追いをしない可能性はそれだけ高くなります。

一般的には普通に子育てをしているだけでもママの事は好きになるかと思いますが、あまりにも遊んであげなかったり、放置が多かったりすると、

赤ちゃんはママに対しての執着心が薄れていきます。

これが後追いしない原因になるかどうかは別問題ですが、少なくとも愛情不足の赤ちゃんよりも、ママへの執着心が強い赤ちゃんの方が後追いをする傾向は強いと思います。

もし自分の子供が後追いしないで悩んでいるのであれば、パパやママが沢山声掛けをして一緒にいる時間を長くしてみると良いでしょう。

また、側にいて声掛けをすれば良いというものでもなく、家事をこなしながらやスマホを見ながらでは赤ちゃんは「自分を面倒見てくれる存在」として認識しない可能性があります。

必ず、赤ちゃんに対して声掛けをする時は顔を近づけて目を合わせた状態にし、積極的に「私がママだよ」とアピールする事が重要です。

自閉症?

後追いしない原因として最も最悪のパターンなのが赤ちゃんが自閉症であるという事です。

自閉症傾向のある子供は10ヶ月や11ヵ月を過ぎても後追いを始めない事が多いと言われています。

また、自閉症傾向のある赤ちゃんは乳児期の頃から感情表現が薄いとされているので喃語もあまり出なかったりします。

他にも、7ヶ月を過ぎてもなかなか人見知りが始まらないのでママ以外の人に抱っこをされても泣く事が少ないです。

【自閉症の赤ちゃんはよく笑う?笑わない?】の記事はこちら

ただ、先ほども話した通り、赤ちゃんの発達スピードや傾向には個人差があるので、自閉症の特徴に当てはまっているからと言って断定する事は出来ません。

私が勤務している保育園でも「後追いを始めないんですけど発達障害の可能性はありますか?」という質問を保護者の方からよく受けます。

確かに後追いをする赤ちゃんよりも後追いしない赤ちゃんの方が多少自閉症などの可能性は高くなりますが、正直ほとんど差は無いかと思います。

というのも自閉症の赤ちゃんの特徴というのも個人差が強く、自閉症を抱えているからといって100パーセント後追いをしないという訳ではありません。

自閉症を抱えていても後追いする子もいれば後追いしない子もいます。

逆に何の障害も持たない赤ちゃんが後追いしない事もあれば後追いする事もあります。

赤ちゃんの発達に関して心配するのであれば、どちらかと言えば自閉症の心配をする事より母親の愛情不足の事を心配した方がいいかと思います。

自閉症傾向が強い子供でも、成長していくに連れてほとんどは無駄な懸念として終わるので、不安な気持ちも分かりますが、

今は毎日の声掛けを欠かさず、赤ちゃんにとって住み心地の良い生活環境を整えてあげるのが重要だと思います。

また、おもちゃ遊びは赤ちゃんにとって重要な成長に繋がる要素です。

自閉症傾向のあるグレーゾーンな子には特に、精神的な発達の助長に繋がるようなおもちゃを選んであげて下さい。

下の記事では自閉症を抱えた子や、自閉症の特徴が見られがちな子におすすめのおもちゃを紹介しています。

0歳の赤ちゃんでも遊べるおもちゃもあるので詳細をご覧になってみて下さい。↓

自閉症の子におすすめのおもちゃ【8選】の記事はこちら

まとめ

生後9ヶ月頃には後追いが始まる赤ちゃんは多くなってきますが、赤ちゃんの気質によって後追いをするか後追いしないかは個人差があります。

自閉症の特徴として、後追いしないという物がありますが、それだけで判断は出来ないので今はママの愛情不足の可能性は無いかよく考え、

今よりも声掛けを沢山して自分がママであるというアピールをする事が重要です。

以上、保育士の助言でした。

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