こんにちは、現役保育士です。
赤ちゃんの過ごす部屋に関してですが、赤ちゃんは部屋の環境に敏感な為、最適な湿度を維持しないと健康に悪影響だったり、赤ちゃんが眠らなくなるという問題も発生します。
そこで今回は、最適な湿度についてと、保護者の方が春、梅雨、夏、冬と季節ごとに実践できる対策や注意点を話していきたいと思います。
赤ちゃんの部屋の湿度
保護者の方の多くは室温を重要視しすぎなせいか、湿度に関してはあまり気にしないという方も多いです。
しかし赤ちゃんは大人よりも部屋の環境に敏感な為、気温だけではなく、湿度による影響も受けやすいです。
場合によっては室内の温度よりも、湿度の方が赤ちゃんの体にとって重要な要素ともなり得ます。
というのも、部屋の温度は保護者の方が体感的に判断できる事も多く、赤ちゃんに重ね着をさせたり、脱がせて涼しくさせたりなど、対策が簡単出来るという事がありますが、
湿度に関しては天気やニュースの注意喚起などを見るか、湿度計などを用いるなどしないと体感的に判断が出来ない為、赤ちゃんへの対策に手間が掛かかりますし、適切な湿度を一定で維持しなければ、赤ちゃんの体調にも影響を与えてしまいます。
赤ちゃんが寝ない
湿度は赤ちゃんの睡眠にも大きな影響を及ぼします。
私が勤務している保育園でも雨の日や梅雨の時期は子供達が寝ない事が多いです。
特に0歳児クラスの赤ちゃんや産まれたばかりの新生児はその影響を受けやすいようで、普段は問題なくお昼寝出来る子が、暴れたり、グズるようになります。
湿度が低いと
部屋の湿度は高いか低いかによって、赤ちゃんに与える影響は変わってきます。
まず部屋の湿度が適正な湿度よりも低い場合には、埃やダニなどのハウスダストが舞いやすくなる為、赤ちゃんの気管支に悪影響を与えてしまいます。
目に見えないのが非常にやっかいで、保護者の方が気づかなければ、その環境のまま放置される事もあると考えると怖いですね。
特に赤ちゃんの寝ている布団や使っているタオルなどからハウスダストは発生しやすいです。
また、水分が肌から抜けてしまいやすくなるので、皮膚が乾燥してしまう事も考えられます。
乾燥した肌は、乳児湿疹などが発症しやすくなってしまう為、注意が必要です。
湿度が高いと
赤ちゃんの部屋の湿度が高いと、汗が蒸発しないので、体が常にベタベタした状態になります。
室内の温度が高いほど、赤ちゃんは汗をかきやすいので、条件が重なると汗疹などが発症してしまう可能性があります。
単純に居心地が悪く、赤ちゃんは部屋の過ごしにくさを感じる為、泣いたりグズる事も多くなります。
風邪菌などのウイルスは出現しにくいですが、その分カビなどが発生しやすいので注意しましょう。
湿度は何度がいいの?
結局、湿度は何度がいいの?という話ですが、結論から言いますと赤ちゃんに最適な湿度は40度~60度あたりだと言われています。
この値を目安に室内の湿度を一定に保つ事が出来れば、赤ちゃんは快適に過ごせるという事です。
逆に湿度が30度を下回ってしまったり、80度を越えてしまうと赤ちゃんに前述した悪影響を与えてしまう可能性がありますので注意して下さい。
湿度の管理は室温と違い、保護者の方が体感的に判断するのが難しい為、加湿器や空気清浄器などで一定に保つのが良いでしょう。
その際には水が永遠と水蒸気として出る物ではなく、一定の湿度を越えると自動で止まる物を準備してください。
同時に空気をきれいにしてくれる機能があると、なお良いですね。
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↑のアマゾンの商品はシャープの空気清浄器(よくホテルにあるやつ)ですが、湿度が一定に保たれる上に、常に右側に湿度が表示されているので、部屋の状況を把握しやすいです。
加えて部屋の空気を良くしてくれるのでカビやハウスダストの対策にもなりますし、赤ちゃんを育児する環境では最適だと言えるでしょう。
値段は大きさによって変わってくるので部屋の大きさに合った物を選べば、より安価に済ませる事が出来ます。
春
季節ごとに赤ちゃん部屋の対策や注意点を話していきます。
まず春に関してですが、やはりこの時期に一番の天敵は花粉です。
花粉は、ただ花粉症を発症させるだけでなく、赤ちゃんは吸い込んだだけでも気管支にダメージを与えるので、湿度は高めに設定しましょう。
梅雨
梅雨の時期には湿度の高まりが半端ではないので、エアコンの除湿機能(ドライ)を使って湿度を最適な所まで下げる事を意識しましょう。
ジメジメした空気はカビを発生させやすいのでエアコンの掃除は忘れずに行いましょう。
夏
夏には、エアコンで温度調整をするかと思いますが、湿度を一定に保つのも重要です。
冷え過ぎ防止の為にも適度に除湿機能(ドライ)を使いましょう。
部屋の空気がこもりがちなので数時間おきに空気の入れ替えをした方がいいですね。
冬
冬の乾燥時期には、必ず加湿器や空気清浄器で対策をしましょう。
0歳、1歳頃の子供は肌の水分が抜けると乳児湿疹が発症しやすいだけでなく、ダニやほこりなども吸い込みやすくなります。
場合によっては気管支炎になってしまう可能性もあるので日頃から保護者の方が予防として部屋の環境を適切なものにしましょう。
まとめ
大人にとってみれば湿度は過ごしやすいかそうでないかの違いくらいにしか感じないかもしれませんが、
赤ちゃんにとって湿度は体の健康面にも大きな影響を与えるので非常に重要です。
赤ちゃんのいる部屋では、常に40度~60度で一定に保つというだけでも、様々な病気の予防にも繋がる為、加湿器や空気清浄器なんかは子育て環境に必須と言えるでしょう。
以上、保育士の助言でした。