こんにちは、現役保育士です。
生後2ヶ月の赤ちゃんが笑わなかったり、目が合わなかったりする場合、自閉症や愛情不足など、何か原因がある可能性もありますので、注意して赤ちゃんの反応を見てみましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんについて
生後2ヶ月の赤ちゃんは身体的な発達が進み、体の形も徐々に変化してくる時期ですね。
腕や足もふっくらとっしてきて今まで以上に自由に動かす事が出来るようになります。
泣き方も今まではそれほど変化が無く、泣き方も一緒でしたが、生後2ヶ月の赤ちゃんは感情によって泣き方を変える事が出来るようになるので、母親に自分の意思を伝えやすくなっています。
なぜ泣いているのかを判断しやすくなったので、ママにとってもありがたい事ですよね。
また、声を掛けられると首を回して音が聞こえる方向を向くようになります。
「音がしたからそっちの方向を見る」という動作が身についたという事なので情緒的な成長がされています。
首の筋力もついて、より安定した体つきになっている事でしょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんは「あー」や「うー」といった喃語が出てくるのと同時に顔を合わせてよく笑うようになります。
機嫌が良い時にはより笑う頻度が増え、父親と母親とのコミュニケーションを楽しんでいる様子もよく見られます。
しかし赤ちゃんによっては生後2ヶ月になっても笑わない事があったり、そもそも目が合わない事もあるようです。
赤ちゃんの反応が薄いと頭によぎるのは自閉症の事なので、ますます心配になってしまう保護者の方も多いかと思います。
笑わない
生後2ヶ月の赤ちゃんが笑わないというのはどういう事かというと、情緒的に発達が遅れている可能性があります。
普通であればこの時期には赤ちゃんの言葉を真似して母親がオウム返しをしてあげる事で赤ちゃんが喜び笑う事がありますが、情緒的な発達が遅れているとママの声掛けに対して、興味が無い、または全く意味が分からないという事になります。
これを改善する為には、今まで以上に母親が積極的なコミュニケーションを赤ちゃんと取る事えを意識しながら毎日の生活をしていきましょう。
赤ちゃんはまだ自分の言葉で感情を表現する事は出来ませんが、パパやママの言葉や表情からきちんと意味を理解しようとします。
赤ちゃんが笑わないのは、母親と父親の表情がいつも変化していなかったり、声掛けが不足している場合に多いので、無言で抱っこをしたり、顔を合わせなかったりするのは辞めましょう。
目が合わない
生後2ヶ月の赤ちゃんはが目が合わないというのは発達の遅れという可能性もありますが、実際には他の原因である事が多いです。
赤ちゃんは成長していくに連れて身の回りの色んな物に興味を示しますが、好奇心が強い子供であればそれだけ、顔を近づけても母親や父親に対する反応が薄いです。
たとえパパやママが抱っこをしても、他の事が気になってしまい、赤ちゃんからしてみれば「あっちを見たい!」という気持ちでいっぱいなのかもしれません。
この好奇心は赤ちゃんの気質によるものが強く、自閉症などの発達障害とは全く関係ありません。
個性の範囲内であり、性格もひとりひとり違うのであまり心配する必要は無いかと思います。
自閉症について
なぜ生後2ヶ月、または生後3ヶ月頃に赤ちゃんが笑わない、目が合わないと自閉症と言われているのかというと、
自閉症の特徴として、反応が薄いというものがあるからです。
目が合わない事や笑わないという事もこの反応が薄いに含まれているという事ですね。
しかし笑わない事や目が合わない事から必ずしも自閉症だと断定できる訳ではありません。
普通生後2ヶ月や3ヶ月ではこういう成長をします。と言われたとしても、子供の発達は一人ひとり違いますし、個人差も大きいです。
そもそも自閉症だったとしても医師ですらこの時期の判別は出来ません。
不安になる気持ちも分かりますが、ほとんどの保護者の方は考えすぎで、無駄な懸念として終わるので、心配する必要はありません。
もし生後4ヶ月や5ヶ月を過ぎても、目が合わない、笑わないといった傾向が見られるのであれば専門機関へ相談してみるのも良いかもしれませんが、生後2ヶ月の赤ちゃんであればまだ子育てを楽しむ気持ちを保護者の方が持つ事が重要です。
ただ、赤ちゃんにとって最適な育児環境というのは保護者の方がしっかりと作らなくてはいけません。
特に赤ちゃんが遊ぶおもちゃ選びというのは、精神的な成長においてとても重要なものなので、しっかりと発達を助長するものを選んでおきましょう。
下の記事では自閉症傾向(グレーゾーン)のある子供に最適なおもちゃを紹介しているのですが、0歳の赤ちゃんでも遊べるおもちゃもあるので参考にしてみて下さい↓
ママへの反応で分かる?
ママへの反応で自閉症かどうかの判断が出来るかどうかについてですが、まず前提として赤ちゃんとのコミュニケーション不足では無いという事からです。
赤ちゃんの情緒的な発達は十分進んでいるはずの環境で愛着形成がされていないのであれば自閉症の可能性もあります。
もちろん可能性があるからといって自閉症だと決めつけるのはよくありませんが、ママ自身がその可能性を知っておく事で、今後の赤ちゃんの言動など、注意して見るべきポイントが変わってきますよね。
具体的に赤ちゃんがどんな反応を見せているのかというと、抱っこして顔を近づけてなおかつ声掛けをしても、全く反応しない場合です。
1度そのような状況があっただけでは何か別のものに興味があった、または単に機嫌が悪かったという可能性の方が大きいですが、
何度抱っこして声を掛けても目が合わなかったり、パパやママが表情を変えても赤ちゃんがそっぽを向いたりするのであれば、今後も自閉症の可能性も踏まえたうえで観察を続けた方がいいかもしれません。
まとめ
生後2ヶ月で笑わない、目が合わない赤ちゃんでも、気質や性格による事が大きいので、あまり心配する必要はありませんが、自閉症の特徴と被っているので、可能性を踏まえたうえで観察をするのは重要な事です。
今後は今まで以上に赤ちゃんとのコミュニケーションをとりつつ愛情不足とならないよう、ママ自身も沢山表情を変えながら赤ちゃんと関わっていきましょう。
以上、保育士の助言でした。