こんにちは、現役保育士です。
3歳児が、選り好みをしたり、時には頑固になったりするのはよくあることです。
場合によっては【グレーゾーン】になることもあります。
今回は、
- こだわりの強い3歳児の特徴
- その行動と発達障害の可能性との違い
についてご紹介します。
また、3歳児がかんしゃくを起こしたときの対処法や、最適な対処法についてもお話しします。
もくじ
こだわりが強い3歳児は発達障害?
そもそも3歳児の多くはこだわりが強く、自分の思い通りにならないと主張することで知られています。
なので、これが発達障害であることを決定的に示すものではありません。
発達障害の主な指標は、
- 言語、
- 運動能力、
- 社会的な合図
など、新しいことを学ぶのが難しいということです。
この年齢の子どもたちは、まだ発達途中であり、自分の好みを学んでいるため
3歳児のこだわりの強さが必ずしも発達障害の兆候とは限りません。
一般的には、健康で体を動かしているのであれば、心配はありませんよ。
⇒【ブログ】3歳児健診に引っかかる体験談|その後はどうなった?
こだわりが強い3歳児の特徴
3歳児は、
- 食べ物、
- 衣類、
- おもちゃ、
- 遊び
など、1つまたは複数の分野で特にこだわりが強い場合があります。
- 特定の食感、
- 色
- 形
などを嫌がることもあります。
3歳児が特にこだわりが強いことを示す他の兆候としては、
- 好みが常に変わる、
- 極端に騒ぐ、
- 新しいものや違うものになかなか順応しない
などがあります。
また、何か変化があると不安になり、新しい状況に適応することが難しくなります。
新しいことに挑戦するように言われると、騒いだり怒ったりすることもありますね。
⇒軽度の知的障害を抱えた3歳児の特徴9つ|ボーダーラインはどこから?
こだわりが強い3歳児はグレーゾーン?
こだわりの強い3歳児は、正式な診断には至らないものの、いわゆるグレーゾーンの可能性があります。
でも本当に診断が必要であるかどうかを判断するには、さらなる検査が必要でしょう。
さらに言うならば、こだわりの強い3歳児は、必ずしも発達障害とは限らないということを認識しておくことが大切です。
しかし、そのような行動が続き、他の発達の遅れを伴っている場合は、
【グレーゾーンの3歳児】として適切な対応を心がけるべきですね。
⇒3歳児が同じ言葉を繰り返すのは発達障害?|言葉の遅れが原因?
こだわりが強すぎる3歳児が健常児だった体験談
ここからは、私自身の体験談を話します。
保育士として、最近、子どもの基本的な行動に問題があるように見える3歳の子どもに出会いました。
しかし、数カ月にわたる観察と介入の結果、この子どもは健常児(正常で健康な3歳児)であり、単にこだわりが強かっただけだという結論に達しました。
食べ物へのこだわり
初めてその子に接したとき、すぐにいくつかの特異な点に気づきました。
その子は食べ物にとてもこだわりがあり、見慣れない食べ物は一切食べようとしませんでした。
私がその子に接しようとすると、しばしば抵抗し、とても簡単に泣いてしまうのです。
このとき、私は、これまでの経験から、
「もしかしたら何らかの発達障害を抱えているのかもしれない」と、疑ったのです。
⇒最近の3歳児健診は厳しいって本当?|引っかかる割合が増えてる原因は?
こだわりが消えた
その子が他人と接するのが難しいのを見て、私は介入してその原因を探ろうと思いました。
それに合わせて、子どもとの接し方を調整しました。
子どもがイライラしているのを見るたびに、何が起こっているのかを根気よく説明し、新しい視点を提供するように努めました。
すると、子どもは次第に新しい食べ物に慣れていき、やがて新しいことに挑戦することに前向きになっていきました。
結論
3歳児を担当した経験は、大きな学びとなりました。
発達障害の可能性のある兆候を認識し、適切に介入できるようになりました。
年齢的に過剰に反応しているだけだということを再認識しました。
3歳児がかんしゃくを起こしたときの対処法
まず、3歳児が自分の好みに応じてかんしゃくを起こしている場合、落ち着いて状況を見守ることが大切です。
注意をそらすために気晴らしをし、感情を表現する手助けをすることで、その感情を認めてあげましょう。
必要であればその場を離れ、別の活動で注意をそらすのも効果的です。
とにかく、3歳児がかんしゃくを起こしたときは、自分が冷静になることが大切です。
また、子どもの行動や判断に間違いがあった場合は、共感することが大切です。
⇒発達障害だと自立は無理?将来どうなる?|大人になったあとの行く末は生活困難?
まとめ
こだわりが強いのは一般的に3歳児の正常な行動と考えられていますが、
典型的な段階と基礎的な発達障害の可能性の違いを知ることが重要です。
他の発達の遅れを伴っている場合は、【グレーゾーンの3歳児】として対応をしましょう。