【自閉症の特徴】走り方で判断できる?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

自閉症を抱えた子供や自閉傾向のある子供は走り方に健常児とは違った特徴が見られるというのは知っていますか?

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自閉症について

自閉症を抱えた子供は健常児と違う言動を示す事がよくあります。

もちろんそれは個性として捉える事ができますが、その特徴を詳しく知っておくことで、自閉症傾向のある子供が本当に自閉症なのかどうかの判断材料になります。

もし自分の子供に対し「自閉症かな?」という不安や疑問を抱えたら自閉症の特徴を見ながら子供の言動と見比べてみましょう。

これがきっかけで、もし自閉症だと気付く事ができれば、それはその子にとっても良い事です。

自閉症を抱えた乳児はその子に合った環境で子育てをすればするほど情緒的な発達が進みやすく、健常児と同じように生活が出来るようになる可能性が高まると言われています。

自閉症の発見は早ければ早いほど一人ひとりの特性に合った生活環境を準備出来るという事ですね。

自閉症の特徴

では自閉症を抱えた子供の特徴を見ていきましょう。

・手を繋ぐのを嫌がる

自閉症を抱えた子供は感覚が敏感な為、手をつなぐのを拒むことがあります。何かが自分の肌に触れている事自体に嫌悪感を抱くので、締め付け感の強い服も苦手のようです。

・耳をふさぐ

耳をふさぐという言動も感覚が健常児よりも敏感な為です。肌で感じる触覚と同様に聴覚も自分の想定以上の事から刺激を受けると嫌悪感を抱くようです。

・偏食が強い

味覚に関しても適応力が低いです。通常であれば赤ちゃんの頃から徐々に味覚の適応範囲が広がるのですが

自閉症傾向のある子供は味に対して馴染む事が出来ない為、想像通りの味でないと嫌がります。嫌いな食べ物も多く、偏食になりやすいのが特徴と言えるでしょう。

・姿勢よく座れない

落ち着きがなく、じっとしていられない子供も多いです。イスに座っても背筋を伸ばして姿勢よくするのは自閉症の子にとって難しいようです。

しばらくすると勝手に立ち上がって歩き出してしまう子もいるようです。

・ひとり遊びが多い

他者とのコミュニケーションも健常児と比べ難しいです。普通子供は情緒的な発達が進むに連れて他者の感情を読み取る能力が成長していきますが

相手が話している言葉の内容を理解できないので、ひとり遊びが多いです。そもそも同年代の子供達と関わるのが苦手である事も多いですね。

・おもちゃを並べて遊ぶ

自閉症の特徴として有名なのが、おもちゃをひたすら並べて遊ぶという事です。並べる事に意味があり、それを活用して遊ぶのであれば問題はありませんが、

並べてただ眺めるといった行動を示す場合には自閉症傾向である事を疑った方が良いかもしれません。

・勝ち負けにこだわりがある

勝ち負けにこだわりが強いのも特徴のひとつです。もし自分が負けてしまうとそれを受け入れられずパニックになってしまう事もあるようです。

走り方

本題の走り方についてですが、健常児と自閉症を抱えた子供の特徴は大きな差があります。

まず何の障害も持たない子供は、筋力がついてきて身体的な発達が進んでいくに連れて安定した走りをするようになってきます。

ここで言う安定した走りというのは足元がしっかりと地面を捉えているので転ばないという事です。

走る早さはあまり関係なく、転ぶ頻度が多いほど自閉症傾向である可能性が高まります。

もちろん身体的な発達が遅い子供が安定していなかったとしても何の問題もありませんが、重要なのは、充分に走れるほど足腰の筋力がついたうえで安定しているかどうかだと思います。

他にも自閉症傾向の子供は両手を前に付きだして走るなど、手と足のリズムが健常児と異なっている事が多いようです。

普通であれば右足が出れば右手が引っ込むように感覚的に子供は分かりますが、両手足のリズムがズレていると安定感が無く、転んでしまう事も増えてしまいます。

感覚的に理解が出来ないというも自閉傾向と繋がっていると考えられます。

運動神経が悪い

走り方に限らず、自閉症などの発達障害を抱えた子は運動神経が悪いという事もよく言われています。

目でみた情報の処理も普通と比べて遅いのでボールなどを目で追うのも苦手とされています。

跳び箱やマット運動なども感覚鈍麻や固有感覚によって力の入れ具合がよく分からないので出来ない事も多いです。

以上がよく言われている自閉傾向のある子供の特徴です。

しかし、この特徴を見て当てはまっている事が多いからと言って自閉症と断定するには無理があるというのは事実です。

あくまでも目安として特徴が挙げられているだけなので自閉症でなくても特徴に当てはまっていたり、自閉症でも特徴に当てはまっていなかったりすることは良くあります。

そもそも自閉症と自閉傾向を持つの意味はだいぶ違うので、気になる事があったら専門機関へ相談をするのがおすすめです。

まとめ

自閉症の特徴として言われている事をいくつか紹介しましたが、当てはまっているからと言って自閉症と断定できる訳ではありません。

もちろん保護者の方が、自閉症の事について深く理解し、自閉傾向があるのかどうかを判断する材料にはなるのですが、あくまでも診断結果を出すのは専門家な為、正直素人が一生懸命調べても難しいかもしれません。

ただ、適切な成長を助けるという意味では、保護者の方が努力をして適切な育児環境を設定するという事は非常に重要な事です。

特に、自閉症を抱えた子供や、自閉症傾向のある(いわゆるグレーゾーンの)子供は、おもちゃ遊びによって適切な発達の助長が期待できます。

下の記事では、その理由や具体的なおもちゃの種類について解説をしているのでご覧になってみて下さい。↓

自閉症の子におすすめのおもちゃ【8選】の記事はこちら

なるべく早い時期から、子供の情緒的な発達を促してあげる事でより、個性を活かしつつも社会に馴染みやすい気質を持たせることが出来ますよ。

以上、保育士の助言でした。

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