3歳児検診で引っかかる割合は?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは現役保育士です。

3歳児検診で引っかかる割合はどのくらいなのか?という質問が多かったので答えていきたいと思います。

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3歳児検診に引っかかる割合

3歳半検診に引っかかる割合は30人に1人程度と言われています。意外に少ないと思う方もいれば多いと感じる方もいるでしょう。

保健師さんによって判断基準が違うところもある為、これが全国的な平均かと言うと難しい所ですが、私が勤務している保育園に通う3歳児クラスの子供達を見ても、毎年「大体そんなくらいの割合かなあ」という印象は受けます。

前回の定期検診の時に引っかからなかったからといって3歳児検診では引っかからないとは限らないのでママ自身も子供の発達スピードや健康状態に注意しながら子育てをしていきましょう。

また、3歳児検診では様々な項目から子供の身体的な発達と精神的な発達をチェックしていきますが、1歳半検診の頃とは違う項目内容になるので注意が必要です。

3歳児検診の判断の基準は?

3歳児検診では様々な項目から子供に発達の遅れが無いかチェックします。

3歳児検診に引っかかるかどうかはその各項目に一つでも異常が見られた場合に「要観察」という診断を受ける事で判断する事が出来ます。

具体的にどんな項目から判断するかについては以下の通りです。

  1. 身体測定
  2. 視力検査
  3. 聴覚検査
  4. 問診
  5. 医師の診察
  6. 歯科医の検査

これらの項目から成長障害や発達障害を順にチェックしていきますが、その場で発達に遅れが生じていると診断が出ても、どんな成長障害や、発達障害なのかはまだ専門医に診てもらわなければ分かりません。

では細かい診断基準を項目ごとに見ていきましょう。

身体測定

身体測定では身長、体重、胸囲、頭囲を測ります。この時点で低身長症や肥満が見られる子供は引っかかる場合もありますね。

【3歳で身長が100センチ以下だと低い?伸び率を上げる為には】の記事はこちら

視力検査

視力検査ではどの程度の視力かを診る以外にも、立体視検査や眼位検査という、子供の見え方に異常が無いかどうかも同時に調べます。

この検査により遠視、乱視、近視などといった症状が見られると3歳児検診に引っかかる事となります。

また視力検査では嫌がって出来ない子も多く検査そのものが無効となってしまう場合もあります。

家に検査キットが送られてくる場合でも練習をしておく事でスムーズに診察を終える事が出来ます。

【3歳児検診の視力検査を嫌がって出来ない子の練習法】の記事はこちら

聴覚検査

聴覚検査では子供に難聴の可能性が無いかを調べます。

また、中耳炎やおたふくからも耳の聴こえが悪くなる事もあるようなので、それも同時に診断する事が出来ます。

問診

問診では子供の発達スピードをチェックする重要な項目となっています。

実際に保健師さんが子供に声掛けをし、2語文が出るかどうか、会話が出来るかどうか、反応は鈍くないかなど様々な細かい子供の言動から発達の遅れが無いかチェックします。

ここで発達スピードが遅いと診断されたら発達障害を疑われ、専門医への相談を勧められる事となります。

医師の診察

ここでは子供に持病が無いか、外傷がないかチェックをします。

虐待を疑われてしまう事の無いように怪我をしていた場合、診察前に申し出ておいた方がいいかもしれません。

歯科医の検査

3歳児検診で引っかかるポイントとして意外と多いのが歯科医による検査です。

歯肉炎や噛み合わせ、虫歯などでも引っかかる事となりますので、普段から歯磨きをする生活習慣は身につけさせておきましょう。

3歳児検診に引っかかったら

3歳児検診で引っかかってしまうと「要観察」などの診断結果となり、場合によっては医師や保健師さんが専門医への紹介状を書いてくれます。

子供の成長障害や発達障害の疑いがある場合は早期発見が重要になる為、先送りにせず、その日にでも専門医に診てもらう事が重要です。

また3歳児検診では自分から言わないと見過ごされてしまう事も多い為、何か不安な事がある場合には診察の際、自分から申し出て相談をした方がいいでしょう。

自分から不安な事を申し出なかった場合に受けた診断結果はたとえ引っかからなかったとしても完全に安心する事はできません。

3歳児検診に引っかからない場合でも、発達障害や成長障害が後になって見つかるのはそのような状況である場合が多いです。

引っかかった後の割合

1歳半検診ではたとえ引っかかったとしてもそこから発達障害である割合はさらに低くなっていますが、3歳児検診の場合は引っかかると、医師や保健師さんが疑う病気である割合は高くなります。

というのも子供がまだ幼い年齢であればあるほど、発達障害や成長障害の見分けが難しい為、子供が3歳になる頃には専門医でなくても判断がつきやすいからです。

引っかかったからといって焦る必要は無いと言いたい所ですが、早めの確定診断が重要になる病気も多いです。酷な事ですがママ自身が早めに現実を受け入れる事も重要です。

まとめ

いかがでしたか?3歳児検診に引っかかる割合は30人に1人と言われていますが、医師や保健師さんの判断にもよるので全国的な平均とは言えません。

また3歳児検診は今までの検診と比べても、引っかかった後に疑われた病気や障害である可能性は高くなっています。

早期発見の為にも早めに専門医に診てもらう事が重要です。

以上、保育士の助言でした。

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