ADHDの赤ちゃんにはどんな特徴や症状があるの?
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴
こんにちは現役保育士です。
ADHDの特徴には様々な物がありますが、大人のADHD、子供のADHD、そして赤ちゃん(乳幼児)のADHDの症状は全く別だというのはご存じですか?
ADHDと一概に言っても、年齢によってどんな言動をするのか全く異なる為、昔はこれが発達障害だという認識はありませんでした。
しかし現代の医学ではADHDという障害の存在が認められている為、子供が成長途中でもそれに気づき、対策をする事が可能になっています。
ADHDの赤ちゃんの症状
ADHDの症状は3つに分けられているのはご存じですか?
ADHDは不注意、多動性、衝動性が健常な子との大きな違いとして言われていますが、それを赤ちゃんに当てはめる事は非常に難しく、特定は困難だと言われています。
しかし多動性の症状だけに限るのであれば、ADHDのおおまかな乳幼児の特徴として捉える事は出来ます。
不注意や衝動性の症状は子供の言動や内面的思考からの派生である為、赤ちゃんの時から判別するのは困難ですが
多動性の症状という物はそもそも意図的なものでは無い為、他二つの症状に比べれば、赤ちゃんでも判別はしやすいかと思います。
ただあくまでもADHDの可能性を示唆するものなので、ADHDの特徴が当てはまったからといって障害児だと決めつけるのは間違いです。
そもそも多動性の症状というものは2歳以降や大人でも個性の範囲内である事が非常に多いので、
「ADHDの赤ちゃんはこういった言動をします」ではなく、「ADHDの赤ちゃんはこういった言動が多い可能性があります」
という言い回しのほうが適切です。
多動性の症状
赤ちゃんの多動性の症状は次のような言動を示すと言われています。
・落ち着きが無く、終始手足を動かしている。
・常にじっとしている事が出来ない。
・話しかけられても反応を示さない。
1歳半以降であるなら、席に座れない、おしゃべりが止まらない、集団行動が苦手、などの特徴もあるのですが、
赤ちゃん(乳幼児期)の段階では発達段階的にもそれらの言動はする事が出来ない為、判別は困難です。
しかし落ち着きが無い、反応が薄いという症状に関しては、同じ環境で育ち、同じ発達段階の子と比べているという条件であれば、ADHDの可能性を多少示唆する事は出来るでしょう。
具体的には
赤ちゃんの言動はそもそも落ち着きがなく、人の話は聞かないというのもありますが、より具体的にする事でADHDの可能性を捉える事ができます。
例えば、まだ指さしや1語文が喋れる程度の赤ちゃんがお昼寝をしている時に
布団から出てバタバタしているのが日常的であったり、ママが声を掛けても、全く反応せずボーっとしていたりなどの多動性の症状は赤ちゃんのでも見受けられます。
しかし先ほどもお伝えした通り、これらはADHDの赤ちゃんでなくとも見受けられる言動です。
症状が一致しているからといって完全に判別するのは赤ちゃんの時点では困難です。
ADHDの赤ちゃんは人見知りをする?
ADHDの子供は人見知りをするかどうかについてですが、そもそもADHDの症状の中に人見知りという部分は含まれていないので、人見知りは全く問題ありません。
ただ子供の発達が遅れる、という部分ではあるかもしれませんが、それは発達障害とは全く別の問題です。
子供を0歳のころから保育園に預けた場合と3歳から預けた場合では成長スピードが違ってくるのもこういった理由からですね。
寝ない赤ちゃんはADHD?
寝ない赤ちゃんはADHDなのか?
という質問を保護者の方から受けた事がありますが、これも発達障害とは全く関係ありません、衝動性や多動性を持っている赤ちゃんでも疲れたら眠ります。
赤ちゃんが寝ないという事が心配であるのならば日常的なストレスを受ける環境で子育てをしていないか確認してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は赤ちゃんの時に判別するのは非常に困難ですが、多動性の症状だけを見れば、赤ちゃんの言動を症状に当てはめる事が出来ます。
もし、赤ちゃんの発達が遅れ気味なのではないか?と感じているのでしたら、下の記事もご覧になってみて下さい。↓
ただ、あくまでも可能性の話なので特徴が一致しているからといって、ADHDだと決めつける事は出来ません。
それから人見知りや赤ちゃんが寝ない事に関しては発達障害とは関係ないので気にする必要はありません。
以上、保育士の助言でした!
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