こんにちは、現役保育士です。ダウン症についてですが、産後に判明する事もあるというのはご存じですか?検査法や確率についても話していきます。
もくじ
ダウン症ってどんな病気?
ダウン症とは染色体異常によってもたらされる先天的な病気です。つまり赤ちゃんが産まれてから成長していくに連れて発症してしまう病気ではなく
産まれた直後(受精後)から発症しているという事です。子供の成長過程でダウン症が発症した!という事はあり得ないです。
遺伝はするの?
ダウン症に限らず、染色体異常というのは誰にでも起こりうる事であり、完全に運です。つまり遺伝とは全く関係ないという事ですね。
ダウン症児が「天使の子」と言われているのは、特異体質で非常に稀だという理由からとも言われています。(それが良いか悪いかは置いといて)
顔の特徴は?
ダウン症の赤ちゃんは後天的な発達障害とは違く、顔の特徴も健常児とは違います。それは日本国内だけの話ではなく、世界中のダウン症の赤ちゃんが以下のような特徴を持っています。
・丸顔(起伏が無い)
・耳が小さい
・目と目が離れている
・つり上がった目
・後頭部が平坦
・鼻が短い
・唇が薄い
・頭が小さい
赤ちゃんのダウン症の特徴としては顔の形状から判断するしかありませんが、1歳を過ぎたあたりからは子供の行動や性格からダウン症だと判断する事が可能になります。
なぜ皆同じ顔なの?
ダウン症児の顔は皆似ている事に対して不思議に思う方も多いかと思います。ダウン症を抱えている人は顔の外側の発達が早いという傾向があります。
つまり母体内で顔の中心部の発達がされない内に顔の外側の形状が出来上がってしまうからなのです。
目、鼻、口の形状が未発達という概念からダウン症児の顔の特徴は同じに見えるのでしょう。
詳しくは下の記事をご覧になってみて下さい。↓
発達障害とは違うの?
ダウン症と発達障害の違いについてですが、発達障害は後天的な物も含めての、障害の大きなくくりですが、ダウン症というのは病名です。
症状についても全く違く、発達障害の種類にもよるのですが、発達のスピード、感情の欠落や言動以外にもダウン症児はそもそも発音が出来ないという可能性もあります。
いつ分かる?
赤ちゃんがダウン症だと分かるのはいつ?と疑問に思う方も多いかと思います。まず、ダウン症だと分かるタイミングはいつでも大丈夫です。
と言うのもたとえ出生前であっても、出生前診断によって胎児の染色体や遺伝子を検査する事によって判明させる事が出来ますし、1か月検診の時に告知されるケースもあれば、出生直後に産婦人科の方が見分けて検査をすすめられる事もあるようです。
1か月検診が過ぎても告知が無く、不安に思っている方は検査を申し込む事で確定診断がされるかどうか判明します。
赤ちゃんがダウン症の確率
ダウン症の赤ちゃんが産まれてくる確率は一般的に1000分の1と言われていますがこれはあくまでもおおよその数字です。実際には妊娠したとときの母体年齢によって変動します。
母親の年齢が
・20歳であれば1660分の1
・25歳であれば1250分の1
・30歳であれば950分の1
・35歳であれば380分の1
・40歳であれば100分の1
このように年齢を重ねるごとに産まれた赤ちゃんがダウン症である確率が上がってきます。近年の結婚平均年齢の増加の影響からダウン症児が増えているのもこれが原因だと言えるでしょう。
出生後の検査法は?
出生後にダウン症の検査をする為には血液検査をする必要があるのですが、確定診断は大病院でないと受けられないようです。
大病院での検査は地域によって違いますが、基本的に小児科の紹介状が無ければ受ける事ができません。つまりダウン症の検査をする為には
小児科で相談をする
↓
大病院の紹介状を貰う
↓
大病院で受診する
という流れになります。赤ちゃんがダウン症なのではないか?と不安に思う方がいたら次の検診まで待たずに自ら小児科に相談をした方がいいかもしれませんね。
なぜダウン症と言うの?
そもそもなぜダウン症と言うの?という話ですが、ダウン症は英語のDown(下げる)ではありません。
ダウン症のダウンは150年ほど前にダウン症を発見し報告をしたイギリスの医師、ジョン・ラングドン・ダウン博士の名前をとっているだけです。
偶然にも日本語に変換しそのまま捉えると(下げる)というネガティブなイメージがついてしまいましたが、深い意味はありません。
まとめ
いかがでしたか?ダウン症は先天的な病気である為、完全に治癒する事は不可能とされています。
なので自分の子がもしダウン症だったらどうするか、よくパートナーと話合う事が重要ですね。そしてダウン症の子を育てていくと決めたのであればその子の為に精一杯出来る事をしてあげましょう。
以上。保育士の助言でした。
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