1歳半検診に多動で引っかかるとヤバい!?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

私が勤務している保育園の1歳児クラスの子も、以前1歳半検診で「多動」という診断を受け、保護者の方が焦って

「これって発達障害なんですか?」

と相談しに来ました。今回はその事について説明していきます。

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1歳半検診で引っかかると

1歳半検診で引っかかると、子供が障害である可能性を示唆されたと思って下さい。どんな障害の可能性が高いのかと言うといわゆる発達障害という物です

仮に染色体異常などの先天的な障害であれば1歳半検診以前の出産時などで判明するので、示唆された障害は健常児と身体的特徴は変わらない発達障害である可能性が高いと言えます。

ただ、多動と診断されたとしてもまだ発達障害だと確定している訳ではありません。その理由はこの記事の下の方で記載しています。

指差しや言葉が出ても引っかかる

1歳半検診の項目で指さしや言葉の発達をチェックすると思いますが、仮にそれが問題なくクリアしていても、多動だと診断される事もあります。

多動の傾向として「落ち着きがなく、常に動き回っている」という事が多いですが、保健師さんによってはその様子をチェックして「集中力が皆無」と判断されれば1歳半検診で引っかかるという事です。

また、6ヶ月検診や1歳3ヶ月検診などで全く問題なく発達障害を疑われなかったとしても1歳半検診の時になり突然そのような診断を受ける事もあります。

なぜ1歳半検診では引っかかる?

子供の事を考えると

「6ヶ月検診や1歳3ヶ月検診では引っかからなかったのにどうして1歳半検診は引っかかったの?前に見てもらった保健師さんが良くなかったんじゃないか」と考える方がいてもおかしくは無いと思います。

しかし子供の成長には個人差があるのと同時に発達障害の症状は1歳半以前の健常児とあまり違いが見られません。

つまり1歳半より前の診断では子供の発達段階的にも障害の可能性を示唆する事は不可能なのです。

1歳半検診がほとんど強制なのはその為です。

多動ってどんな障害?

1歳半検診で多動という診断が出た場合、どんな障害の可能性があるのかというとADHD(注意欠陥・多動性障害)か自閉症(広汎性発達障害)の2種類です。

どちらも染色体には影響の無い、脳の構造の病気です。症状としては相手の気持ちが理解出来なかったり集中力が無かったり、瞬時に言葉が出ないので他者とのコミュニケーションが困難だったりします。

詳しくは下の記事をご覧になって見て下さい。

【ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴と治療法】の記事はこちら

また自閉症と同じ広汎性発達障害の括りの中ではアスペルガー症候群という発達障害もあります。

ADHDと自閉症って何が違うの?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)と自閉症(広汎性発達障害)の違いは子供の頃にはほとんど見られない為、専門家でも判別は難しいようです。

ただ大人になっていくに連れて違いが明確になっていく事が多いです。社会に出て生活していくうえで困るのはどちらも同じですが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)よりも自閉症の方が他者との関わりが難しく、物事の理解も乏しいです。

ADHDは普通に生活できる

自閉症は社会進出自体が難しく、他者との関係を築くことも出来ない場合が多いので症状の程度によってはいずれ障害者施設に預けるという選択をする方もいます。

しかしADHD(注意欠陥・多動性障害)は多少苦労しつつも一般社会に馴染んで生活している方も多いです。

またADHA(注意欠陥・多動性障害)を抱えている人は天才肌の人が多く、社会で偉業を成し遂げたりする可能性もあります。トムクルーズやケネディ、エジソンなんかもADHDだったと言われていますね。

多動と診断されたら発達障害?

1歳半検診で多動だと保健師さんに伝えられたとしてもそれが発達障害であるという確定ではありません。あくまでも可能性があるというだけです。

というのも1歳半という時期ではまだ発達に個人差があるので判断が中々難しい時期なのです。ではなぜこの時期から診断をするのかというと、発達障害の治療は早期発見が重要だからです。

特に言葉の発達に関しては、障害に気付く時期が早ければ早いほど、周りの子供との成長スピードのズレが少なくなります。

つまり子供の診断が可能なぎりぎりのラインで判断をしているので当然あやふやな部分も多いです。

健康面のチェックと共に発達障害に気付くきっかけとして1歳半検診をしているだけなので確定診断では無い事を理解しておいて下さい。

そもそも1歳半検診の時ではいつも子供の過ごしている環境とは違う訳ですから、子供のテンションにも変化が起こりやすいです。

いつもと違った環境での診断結果に絶対は無いので多動と診断されたからと言って、発達障害が確定ではありません。

特に1歳半検診に引っかかる子供は、発達の助長がされない環境で過ごしている事も多いです。

おもちゃ選びが間違っていたり、外遊びが少なかったりすると、精神的な発達スピードも遅くなりがちで、それだけADHDや自閉症の特徴に近くなってしまいます。

詳しくは下の記事を読んでみて下さい。↓

【1歳半検診に引っかかるのはおもちゃ選びが原因!】の記事はこちら

まとめ

いかがでしたか?1歳半検診の診断で多動だと保健師さんに伝えられたとしても、発達障害の可能性を示唆されただけで、確定診断とはまた別です。

保護者の方に出来る事はこのまま継続して様子を見守る事と、もし発達障害だった時の心の準備と対策を考える事が重要です。

1歳半検診に引っかかる割合は?【要観察になってしまったら】

以上、保育士の助言でした。

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