自閉症児も指差しする?|発達障害だと【意味の無い指差し】をする?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

先日、指差しをする自閉症児を預かる機会がありました。

この記事では、

  • 自閉症児でも指差しをするのか
  • 指差しする発達障害児の特徴
  • 【意味の無い指差し】について

私の経験をもとに深く考察してみたいと思います。

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自閉症児も指差しする?

「自閉症児は指差しもするのか」という質問に対する答えは「はい」ですが、重要な注意事項があります。

自閉症の子どもでもよく指さしをしますが、その行動の裏にある意味を理解しているとは限りません。

発達障害の影響もあり、指さしの意味を理解できないことも多いです。

自閉症の子どもたちは、さまざまなコミュニケーション手段を通じて、自分自身や自分の欲求を表現することができます。

その中で、自閉症児が使うコミュニケーション方法のひとつに、指さしがあります。

指差しは、自閉症児が物や人を指差すなど、物に対する欲求を表したり、行動を示したりするために使うコミュニケーションの一形態でもある訳です。

自閉症児は指差し行動をすることがありますが、そもそも健常児に見られる典型的な指差しとは質的にも量的にも異なっています。

例えば、健常児の子どもは、興味を示したり、注意を引いたりするために、ある物を指差すことがあります。

一方、自閉症児は、このような目的ではなく、むしろ自分の興味や欲求に関連した理由で指さしをすることがあります。

さらに自閉症児は、共同注意を行うため、あるいは単に他の人の注意を引くために指さすことがあります。

また、自己を刺激するために指をさすこともありますし、本当の目的を持たない自発的なジェスチャーとして指をさすこともあります。

自閉症児でも指差しする理由

自閉症児が指差しする理由は様々ですが、一般的な説明として以下のようなものがあります:

– 自閉症の子どもたちは、自分の興味のある人や物、出来事などを本能的に指差すことがよくあります。

– 一部の自閉症児にとって、指差しはコミュニケーションの一形態であり、何かを指差して質問したり、誰かの注意を引いたりすることができます。

– また、指さしは、自閉症児にとって、興奮や困惑の表現でもあります。

指差しは、すべての子どもが使えるコミュニケーションの一形態ですが、自閉症の子どもは特に、感情を伝えたり、欲求を表現したりする方法として指差しをする傾向があります。

指差しは、自閉症児にとって、必要なものや欲しいものを求めるのに最適な方法です。

また、指差しは、自閉症児が行きたい場所を指差すなど、行動を示すのに有効な手段です。

健常児が自閉症児に比べ、指差しをする傾向がある理由は、まだ完全には解明されていません。

しかし、一部の自閉症児が自分の欲求を伝えることが困難であることと関係があると考えられています。

自閉症の子どもたちの中には、揺すったり、手をばたつかせたりするような反復行動で自己解決する子がいるように、指さしをコミュニケーションや注意を引くための方法として使う子がいるかもしれません。

指差しする発達障害児の特徴

指差しする発達障害児に関連する一定の特徴や行動があります。

これらは以下の通りです:

– このような子どもは、指さしを長時間続けることが多く、指さしをするものに夢中になっていることがうかがえます。

– 指さしをしていることに気づかないこともあり、指さしの意味を理解していないこともあります。

– さらに、目に見えないものを指さしている場合もあります。

指さしをする自閉症児は、指さしの概念を理解するのが難しく【意味の無い指差し】をすることが多いかもしれません。

発達障害のある子どもは、手や目、体全体を使って指さすなど、さまざまな方法で指さすことがあります。

自閉症児は指さしをせずにコミュニケーションできるようにするための支援が必要な場合があります。

また、指さしが意味を持つためには、指さしの後に社会的な相互作用が必要であると指摘する研究者もいます。

意味の無い指差しについて

自閉症児が【意味の無い指差し】をするのは、実際にコミュニケーションをとるつもりがないのに指をさしているということです。

この行動は、ジェスチャーとも呼ばれ、自閉症児が指や手をランダムな方向に向けたり、物や人に向けて、本当の目的や目標がない場合に起こります。

このような指差しは、一見ランダムに見えますが、自閉症児にとっては、自分の環境を探索し、情報を得ることができるため、非常に有益です。

指差しの意味を見極めるのは難しいものですが、保護者の方々はぜひ知っておいてください。

指さしは、興味や興奮、混乱、あるいはコミュニケーションの一種の表れである場合もありますが、子どもが指さしたものを理解するのに苦労しているサインである場合もあります。

大切なのは、指さしの背景にある行動と心理に注意することです。

【意味の無い指差し】は、「主張」や「選択指差」と表現されることがあります。

この場合、子どもは物や人を指さしますが、そのジェスチャーに続いて社会的なやりとりをすることはありません。

このような指差しは、単に習慣的にやっているだけのことかもしれません。

まとめ

指差しをする自閉症のお子さんのお世話は、やりがいがあると同時に大変なことでもあります。

この記事で説明したように、自閉症の子どもはよく指さしをしますが、指さしをする理由が必ずしも明らかでない場合があります。

親や保育者は、指さしをする自閉症児の特徴や行動を知っておくことで、その動きに隠された意味を理解する必要があります。

忍耐と理解があれば、親や介護者は、こうした子どもたちの生活に変化をもたらすことができるのです。

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