自閉症を抱えている子供は一生喋らないままなのか?
という不安は、私には痛いほど理解できます。
子どもの声を一生聞くことができないかもしれないと思うと、辛くて気が重くなりますよね。
しかし、研究の結果、自閉症の人が一生喋らないというケースの方が少ないです。
結論から言うと、70パーセントの自閉症児が最終的に言葉を話せるようになることがわかりました。
では、この記事では、
- 自閉症の人が言葉を発しない場合は、どんなものか?
- いつ言葉を発するようになるのでしょうか?
- どのように言葉を促すことができるのでしょうか?
について解説していきます。
自閉症は一生喋らない?
自閉症の人が言葉を話せるようになることはあるのか、ないのか、という問いに明確な答えはありません。
自閉症の重症度には大きな幅があります。
しかし、研究によると、自閉症の人の最大70%が最終的に話せるようになることが分かっています。
つまり自閉症は一生喋らないというケースは少なめです。
⇒【自閉症の話せない確率】どのくらいの割合で言葉が出ないのか?
自閉症は一生喋らないと思った理由
実は息子が初めて自閉症と診断されたとき、
私は「言葉でコミュニケーションをとることができなくなるのでは」と恐怖を感じました。
一生喋れないなんて、この子がかわいそうだし、普通の人間が感じる、
当たり前の幸せというものを感じれない気がしたのです。
私は自閉症をすべてを理解しようとし、結果的にどちらに向かえばいいのかわからなくなりました。
息子が言葉を話せるようになるかどうかもわからないし、そう思うと本当に胸が張り裂けそうでした。
⇒自閉症児が同じ言葉を繰り返すときの対応方法|何度も言うのはなぜ?
自閉症は話せるようになる?
自閉症について調べて分かったことは、多くの自閉症の子どもたちが話すことを学ぶことができる知れたことです。
軽度の自閉症や高機能自閉症でも、適切な支援と教育を受ければ、言葉を話す能力を身につけることができるかもしれません。
セラピーは、子どもが言語能力を発達させるだけでなく、言葉やジェスチャーを理解し、それを使ってコミュニケーションをとるのを助けることができます。
さらに、応用行動分析学(ABA)は、社会性やコミュニケーションスキルの指導に役立ちます。
⇒4歳で【発語なし】だった子供のその後|言葉の遅れは追いつく?
いつから話せるようになるのか?
自閉症の人が話し方を覚える年齢は、さまざまな要因に左右され、人それぞれです。
早ければ2、3歳で言葉を覚え始める人もいれば、もっと大きくなってから言葉を覚える人もいます。
しかし、研究により、適切なリソースとサポートがあれば、自閉症の人が言葉を習得できる場合が多いことが分かっています。
自閉症の発語を促す方法
自閉症の人の発話を促すには、支援的な環境、適切なリソース、そして多くの忍耐力を提供する必要があります。
これは、
- ビジュアルを使ったり、
- 小道具を使ったり、
- 会話を促したり、
- 雰囲気をリラックスさせたり
することで実現できます。
また、本やソフトウェア、スピーチセラピーなど、適切なリソースを提供することも重要です。
最後に、自分の考えや気持ちを言葉で表現できるように、忍耐強く、積極的に補強してあげることが大切です。
⇒発達障害だと自立は無理?将来どうなる?|大人になったあとの行く末は生活困難?
まとめ
自閉症の人が言葉を話せるようになるかどうかという問題は難しいものです。
自閉症の人が自分の考えや気持ちを言葉で表現できるようになるには、支援的な環境、適切なリソース、そして多くの忍耐が重要です。
適切な支援と指導があれば、自閉症者は言葉を習得することができ、それは本当に素晴らしい体験となるでしょう。