1歳半検診で自閉症と診断される基準は?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

1歳半検診では様々な項目から自閉症の可能性が無いか診断をします。

今回はその診断の基準について解説していこうかと思います。

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1歳半検診の項目

そもそも1歳半検診ではどんな項目から子供を自閉症だと判断するのでしょうか?

1歳半検診では指さしが出来るかどうかの確認から、どの程度言葉を喋れるのか実際に保健師さんが子供に声掛けをして診断する場合もあります。

場所によって様々ですが、身体的成長を調べる身体測定とは別の、精神発達を診察する項目全てで統計的に判断する事が多いです。

自閉症と診断されるのは

1歳半検診で「自閉症」だと確定する事はまずありませんが、その疑いがある子供に関しては「要観察」などの診断結果が渡される事になります。

その結果は一体どのように診断されているかというと、ほとんどが以下のような診察法で調べています。

指差し

保健師さんによって違う所もありますが、多くの一歳半検診では、動物や乗り物などが描かれた絵本やコルクボードなどを1歳児に見せ、

「わんわんはどれかな?」などと声掛けをして、子供の反応を確かめます。

ここで問題なく指さしが出来れば、精神的な遅延は見られないという事になります。

話せる言葉の数

1歳半では単語を10個程度言える事が出来れば問題なく適切な発達をしていると言えます。

しかし、1歳半の時点でまだ喃語と言われる「アーアー」などの意味の無い声遊びしかできないのであれば、

発達は遅れているのでそれだけ自閉症などの発達障害である可能性は高いと言えます。

遊び方

自閉症の疑いがある子供には実際に遊ばせてみて様子を観察するケースもあります。

そこで自閉症の症状がないかどうかチェックします。

例えば子供が物を並べるだけの反復的行動だけしかしなかったりなど、遊びの能力が発達しているかどうかを調べます。

ママの声

ママの声に子供自身が反応しているかどうかも診察の対象となります。

自閉症の子供は物事や音に対して興味を持つことが少ないのでママの声に反応しているか、目が合うかどうかも診察の基準となります。

クレーン現象

自閉症の特徴とも言えるクレーン現象がないかどうかも判断の基準となります。

クレーン現象とは他人の手首や腕を掴んで自分の腕のように扱う現象の事です。実際にママの腕を子供に掴むよう促す場合もあるようです。

泣くかどうか

自閉症の子供は極端に泣き続けるか全く泣かないかのどちらかと言われています。

診察時に泣いている子供は多いですが、保健師さんが子供から隠れた状態でも泣くかどうかを調べる事もあります。

基準はどこにあるの?

1歳半検診では様々な観点から子供に障害がないか、発達の遅れが無いかを調べますが、どこにその基準があるのかと言うと、1歳半検診時と普段の様子に違いがあるかどうかです。

たとえ1歳半検診の時に全く喋れなくても、普段の家にいる環境でいくつかの単語を話せるのであれば問題は無いという事です。

他にも常に泣き続けて診察が困難な場合でも、普段は目を合わせ、声掛けが伝わっていれば発達障害の可能性は低いです。

ここらへんは保健師さんの判断による所も大きいですが、普段と違う反応をしている子供の場合は1歳半検診に、もし引っかかってもその診察結果はあまり当てにはならないという事です。

診断が困難な場合には保健師さんが後日家庭訪問をする場合もあります。

割合はどのくらい?

1歳半検診で引っかかる割合に関しては保健師さんや臨床心理士の判断にばらつきがある為、一概には言えませんが、「要観察」と診断されるのは20人に1人程度だと言われています。

その中で実際に自閉症などの発達障害の確定診断が出るのはさらに少ない割合です。

1歳半検診に引っかかったからといって発達障害だと確定した訳ではありませんので子供の発達スピードを同年代の子供に合わせる為にも適切な子育て環境を作るという事が重要です。

特におもちゃ遊びは子供の発達に様々な影響を与えるので、おもちゃは慎重に選んだ方が良いです。

下の記事では、1歳半検診に引っかかる原因がおもちゃにあるという理由を詳しく説明しているのでご覧になってみて下さい↓

【1歳半検診に引っかかるのはおもちゃ選びが原因!】の記事はこちら

まとめ

いかがでしたか?

1歳半検診で自閉症の疑いが見られる場合には様々な観点から診断をして「要観察」という結果が出ますが、正しい子育てを続ければ子供が適切な発達をしていく事も多いです。

重要なのは自分の子育ての方法が間違っていなかったかよく考え、もし間違っている箇所があったならそれを改善していく事だと思います。

以上、保育士の助言でした。

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