1歳半頃になると、多くの子どもたちは【歩く】【走る】などの運動を学び、実践するようになります。
しかし、中にはつま先立ちで歩く、いわゆる「つま先歩き」をするお子さんもいます。
じゃあ、1歳半の子どもがつま先立ちで歩くのは普通なのでしょうか?
また、【わざと】つま先歩きをしていた場合、発達障害によるものなのかを判断する際には、どのような要素を考慮しなければならないのでしょうか。
今回は、1歳半児のつま先歩きの原因や意味について探っていきます。
もくじ
1歳半の健常児でもつま先歩きをする?
1歳半頃になると、健康なお子さんの多くは自立歩行ができるようになり、短い距離なら走れるようになります。
しかし、従来の歩行方法を習得してもなお、つま先立ちで歩くお子さんもいます。
これは、
- より効率的な歩行をしたい
- 高い位置から景色、物を眺めたい
- 単に人の真似をしたい
など、さまざまな要因が考えられます。
しかし、1歳半の健康なお子さんのつま先歩きは、多くの場合、心配する必要はないことです。
発達が正常で、つま先歩きの頻度や強さに経年変化がない限り、普通な行動です。
とはいえ、1歳半児のこういった行動や発達の遅れは、放っておけば良いというわけではありません。
【日常生活】や【おもちゃ遊び】を通して保護者の方が、子供の成長を正しい方向に導いてあげることが絶対必要です。
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⇒1歳半児におすすめ【発達を促す系】のおもちゃ7つ|運動&知育玩具
1歳半の健常児がつま先歩きをする理由
発達に異常のない1歳半のお子さまが、つま先立ちで歩くようになる理由はなんなのか?
具体的には以下のようなことが考えられます。
真似をする
この年齢の子どもは、周囲の人の真似をしたがることが多いです。家族や介護者がつま先立ちで歩くと、子どもはそれを真似することがあります。
効率性よく歩く
つま先立ちで歩くことで、最小限の努力で素早く効率的に移動することができる、もしくはそう思い込んでいる子供もいます。
バランス感覚の向上
つま先歩きをすることで、下半身のバランスを保つことができるようになるお子さんもいます。
語彙の理解
つま先立ちで歩くと、足を地面に近づける必要があるため、「高い」「低い」など特定の単語を理解することができるお子さんもいます。
発達障害の子どもがつま先歩きをする理由
じゃあそもそも発達障害の子どもがつま先歩きをするのはなぜなのか?
結論から言うと、不随意反応であり、神経学的な病気や事象に対する症状として見られることが多いです。
特定のケースでは、つま先歩きは、足のアーチの変化やかかとの上昇と相関しているため、歩行領域の発達が遅れていることを示すサインとされています。
それから、ふくらはぎの筋肉が硬くなりすぎて腱が圧迫されると、圧迫を和らげて前に進むためにつま先立ちになることがあります。
また、つま先歩きは恐怖や不安を和らげようとしているサインであることもあります。
そして、重心を取るのが苦手な子どもは、バランス感覚や協調性に問題がある可能性もあります。
よって、つま先立ちの症状をこれ以上悪化させないためには、まず根本的な原因を特定し、それに対処することが重要です。
わざとつま先歩きしてるのは平気?
つま先歩きで最も注意しなければならないのは、意図的に行わないことです。
つまり、わざとつま先歩きをしている場合は全く問題なく、子どもが健常児である可能性は非常に高いといます。
したがって、お子さんが持続的なつま先立ち歩行を示している場合は、根本的な原因がないことを確認するために、お子さんをよく観察することが重要です。
まとめ
1歳半のお子さまのつま先歩きは、発達障害の可能性があるため、保護者の皆さまにご心配をおかけすることがあります。
しかし、健康なお子さまのつま先歩きは、通常、心配する必要はなく、正常な行動と考えることが大切です。
最終的には、意図的なつま先歩きは、バランスと筋骨格系の発達に問題を引き起こす可能性があるため、避けるべきでしょう。