こんにちは、現役保育士です。
この記事では【応答の指差し】ができなくて、なおかつ【喋らない】1歳半児をお預かりした経験を紹介したいと思います。
- 応答の指さしとは何か、
- 喋らないことと発達障害の関係、
- 指差しや喋らない1歳児が発達障害である確率
について解説します。
応答の指差しとは
応答の指差しとは、子どもが注視したり聞いたりした人や物に対して、反応して指さすことです。
応答の指差しは、コミュニケーションの証であり、早期言語発達の一形態と言えます。
さらに応答の指差しは、社会的コミュニケーションの重要な初期段階であり、話し言葉による質問に対して「はい」「いいえ」の答えを明確に示すことに重点を置いています。
指差しと一言で言っても、腕や指を使ったジェスチャーから頭を使うものまで、さまざまな形があります。
このようなコミュニケーションは、個人差や環境にもよりますが、一般的に乳幼児では12~18ヶ月頃に現れ始めます。
1歳半児が応答の指差しをしない場合は遅れがち?
応答の指差しをしない1歳半の子どもは、遅れの可能性を示すサインになることもありますが、必ずしもそうとは限りません。
応答の指差しをしない、あるいは話さないというのは心配なことですが、必ずしも発達障害を示しているわけではありません。
例えば、非言語的なジェスチャーを使ってコミュニケーションをとるのが難しい、基本的な指示を理解できない、社会的な交流が難しい、などの可能性があります。
ただし、1歳半児がどんな反応でも全く指差しをしない場合、発達の遅れのサインかもしれません。
お子さまが発達の遅れの可能性がないかどうか、かかりつけの小児科医に相談することをおすすめします。
1歳半児が喋らないのは発達障害?
1歳半までに喋らないということは、可能性は低いものの発達障害のサインである可能性があります。
18ヵ月で話せないお子さんは、自閉症などの発達障害や他のタイプの言語障害かどうかを判断するために、医療専門家によるさらなる評価を受ける必要があります。
言葉の発達の遅れはさまざまな要因によって引き起こされることを知っておくことは重要であり、言葉が出ないということは、専門家によって分析されるべきです。
そして1歳半のお子さんが全く喋らない場合、それはもっと大きな問題のサインかもしれません。
いずれにせよ、お子様が単語やフレーズを発声しない場合は、専門家の指導を受けることをお勧めします。
指差しをしないし喋らない1歳半児が発達障害の確率
応答の指差しや喋らない1歳半の子が発達障害である確率は、かなり低いです。
発達障害の多くは、生後数年で判明するのが一般的です。
生後18カ月までに指差しやおしゃべりに反応しない場合は、より深刻な何かのサインである可能性があるため、専門医に相談することが重要です。
そもそも指差しや喋らない1歳半の子どもが、発達障害である確率は、個々の子どもによって異なります。
発達障害を保証するものではありませんが、潜在的な発達障害の警告サインを意識することは大切です。
お子さまが反応して指ささない、喋らないという場合は、医療機関に相談されることをおすすめします。
まとめ
結論として、1歳半の時点で指差しに反応しない、発語がないということは、必ずしも発達の遅れを意味するものではありません。
早期診断と適切な介入により、発達に遅れのある子どもたちは、その可能性を十分に発揮することができます。