こんにちは、現役保育士です。
赤ちゃんの歯がなかなか生えてこないと離乳食が適切に進まないので子供の発達にも悪影響を与えてしまいます。
保護者の方はできるだけ早めに病気の可能性も含めて原因を探る必要がありますね。
赤ちゃんの歯が生えない
赤ちゃんの歯が初めて生えてくるのは生後6ヶ月か7ヶ月頃が一番多いとされています。
この時期には寝返りが自由に出来るようになっている子も多く、今までよりも身体的な発達が進み、力強くなっているかと思います。
生えてくる歯はまず最初に下の歯が出てきて2ヶ月ほど経ったら上の歯が出てきます。
通常であれば1歳になるまでには上下で歯が4本そろうはずなのですが、中には歯が生えてくるのが遅く、生後8ヶ月になって1本も生えてこない赤ちゃんもいるようです。
ただ、歯が生えてくる時期は必ずこの時期に生えるというものではなく、一つの目安として記されているものです。
子供の発達には個人差がありますが、同じように歯の成長も身体的発達のひとつです。
遅いからといって心配しすぎる必要はありません。
しかしあまりにも遅いとなると「うちの子の成長は遅れているのかな?」と心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
そのような状況では赤ちゃんの歯の生え始めのサインを保護者の方が知っておくと良いです。
なかなか生えてこないので不安を募らせるよりも生え始めのサインを見逃さず、「もう少しで生えてくるんだな」という認識を持っておいた方が安心は出来るかと思います。
歯の生え始め
歯の生え始めには赤ちゃんの行動が変化すると言われています。
以下のような仕草を見せたのであればもう少しで歯が生えてくるというサインなのでよく観察をしておきましょう。
・よだれが多くなる
・口に手を入れる
・物をよく噛む
・食欲が低下する
これらの兆候は歯ぐずりと呼ばれ、歯の発達が進む際に赤ちゃんが見せるものです。しかし、これもら必ずしも起こる事ではないと思っていてください。
全く歯ぐずりをしない赤ちゃんに急に歯が生えてくる事もありますし、「これが歯ぐずりかな?」と保護者の方が気付いても一向に歯が生えてこない事もあります。
離乳食が進まない
歯の生え始めが遅いと一番困るのは離乳食が進まないという事ですね。
これは意外と深刻で、子供の成長に合わせた食事ができない事になるので、発達に悪影響を与えてしまう可能性があります。
離乳食は一人ひとりに合った形で進めてく必要がありますので、歯が生えない子にはごっくん期と呼ばれる段階からいつまでも抜け出せないという事になります。
具体的には液体に近いドロドロ状の離乳食を続ける事になりますが、本来であれば飲み込む練習としてごっくん期はあるのですが、歯が使えないとなると噛み噛み期に移行できない問題が発生してしまうのですね。
これの解決方法としては歯で噛み潰すのではなく、歯茎や舌でもつぶせるくらいの離乳食を用意してあげると良いです。
これによって歯を使う練習はできなくとも、噛むという動作は自然に身につくので、すんなりと離乳食初期から後期に進むことが出来ます。
ただ、柔らかすぎたり硬すぎたりすると赤ちゃんが丸のみをしてしまう可能性があるので注意してください。
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病気?
歯が生えない事で何か原因があるとするならば、病気の可能性も少なからずあります。
1歳になっても1本も生えてこない場合「乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)」と呼ば、これは低体重児や早産で生まれた子供はなりやすいと言われています。
生える時期が遅れているだけとも言えますが、あまりにも遅いのであれば治療が必要になる事もあるようです。
多くの赤ちゃんは3歳までに乳歯が生えそろいますが、生える気配が全くしない場合手術を施す事で改善はするようです。
歯が生えない原因
歯が生えない原因として考えられるものに、妊娠中に赤ちゃんが歯が石灰化しなかった可能性もあります。
普通であれば妊娠中でも赤ちゃんの歯の元となるタンパク質やカルシウムなどによって構成されますが、母体内の状態が悪いと赤ちゃんの歯にも影響を与えてしまう事があるようです。
いずれにしても歯が生えないのには原因がある事もあるので、気になる事があるのなら、早めに歯医者さんへ相談する事も重要です。
まとめ
歯が生えない赤ちゃんは離乳食が適切なペースで進まないので子供の発達に悪影響を与えてしまう可能性があります。
もちろん早めに対策を考える必要がありますが、赤ちゃんの歯の成長にも身体的な発達と同じように個人差があります。
心配をしていても数週間後には何事もなかったかのようにひょっこりと生えてくる事もありますので、気長に待つ事も重要かと思います。
しかし、何か思い当たる事があるのでしたら、歯科医へ相談し対策をとる事も重要です。
それらの判断は保護者の方がする事になりますので、正しい知識を身につけて日頃から歯ぐずりなどの兆候を見逃さないよう、赤ちゃんの様子をよく観察しておくことが重要です。
以上、保育士の助言でした。