【人見知りしない赤ちゃんは発達障害?】

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

人見知りしない赤ちゃんは発達障害の可能性が高いのかどうか心配に思う保護者の方が非常に多いので、今回は人見知りと発達障害の関係性について話していきます。

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人見知りしない赤ちゃん

赤ちゃんは普通、生後3ヶ月~生後6ヶ月頃になると人見知りが始まりますが、まれに全く人見知りをしない赤ちゃんもいます。

私が勤務している保育園でも0歳児クラスに1人だけ、初対面の実習生や保護者の方に全く人見知りをしない赤ちゃんがいます。

割合としては20人に1人くらいだと思うのですが、正確にどのくらいの確率でそのような成長がされるのかはよく分かっていません。

人見知りをしないという事は誰でも怖がらずに接する事が出来るとも見えるので、好奇心旺盛で良い発達がされていると思いがちですが、実はそうでもありません。

人見知りは赤ちゃんの情緒的な発達において重要な成長過程です。

人見知りしないというのは本来その時に感じられる、発達の目安というものが確認できないので正直不安な部分もありますね。

人見知りしない原因

赤ちゃんが人見知りをしないの原因についてですが、一番考えやすいのが他人に対して興味がないというケースです。

赤ちゃんの性格によるところも大きいですが、生後3ヶ月を過ぎた多くの赤ちゃんは、ママ以外の人ともコミュニケーションを自発的に取ろうとする傾向があります。

その際に、赤ちゃんの中で

「この人の近くに行っても平気かな?」

「なんだか怖いな」

という葛藤が生まれます。

この葛藤こそが人見知りという感情に当てはまるのですが、人見知りをしない赤ちゃんはそもそも他人を怖がらない為、葛藤が生まれないという事です。

つまり人見知りをしない赤ちゃんだからといってポジティブで好奇心旺盛とは限らないのです。

発達障害?

人見知りをしない赤ちゃんの子育てをしている多くの保護者の方は発達障害なのではないか?という心配をされているかと思います。

それは自閉症などの発達障害の特徴として「人見知りをしない」という項目があるからです。

これについては、人見知りをしないからといって発達障害だと断定する事はまず不可能です。

あくまでも子供の性格としてただ人見知りをしない可能性もありますし、情緒的な発達がまだ人見知りをする段階まで進んでいないという事もあります。

そもそも、たとえ発達障害を抱えていても、全ての赤ちゃんが人見知りをしない訳ではありません。

発達障害に関しては多くの保護者の方が心配をする所ですが、あまり考えすぎない方が良いかと思います。

しかし、どちらにせよ人見知りをしないというのは一般的な発達とはズレている可能性もありますので、他に何か心当たりがあるようでしたら、小児科や専門機関での相談をする事をおすすめします。

病気の可能性は?

発達障害以外にも、赤ちゃんの頃に「人見知りをしない」という特徴を持った病気はないか、インターネットで探してみましたが

知的障害、広汎性発達障害など情緒的な面で影響を与える発達障害にしか、人見知りに触れている記事は見当たりませんでした。

特に自閉症は赤ちゃんの頃に人見知りをしないという事は大きな特徴として言われているようです。

自閉症の特徴は人見知りをしないという事の他にも表情や言動からある程度判断する事が出来るので、心当たりがあれば注意して、子供の様子を観察してみましょう。

下の記事では自閉症の赤ちゃんの特徴について触れているのでよかったらご覧になってみて下さい。

【自閉症の赤ちゃんの顔つき】の記事はこちら

赤ちゃんの性格

「人見知りをしない」という性格は確かに少数派ですが、だからと言って障害や病気などを抱えているのはごくわずかです。

赤ちゃんの性格は一人ひとり全然違うので、人見知りをしないのは「個性の範囲内」という考え方もあります。

赤ちゃんの性格は情緒的な発達だけでなく、身体的な発達にも影響を及ぼすので重要ですが、これに関しては保護者の方がコントロールするのは難しいです。

人見知りをしない社交的な子供に育てたい!と思っていてもそれは赤ちゃんの気質が影響するのと同じように、

人見知りしないと不安だからといって人見知りをするように促すというのも親のエゴになってしまうかもしれません。

たとえ人見知りをしない赤ちゃんだとしても余裕をもって見守る気持ちが重要なのかもしれませんね。

愛情不足について

人見知りをしないというのは他人に興味が無いというだけでなく、ママに対して愛着形成がされていないという可能性もあります。

ママが愛情不足な場合には、そもそもママの元から離れるのを不安に感じないという事があるので、人見知りをしないという事ですね。

母子のコミュニケーションが少ないとそれだけ子供は一人遊びで満足できる気質に自然と育ってしまうので、人に近づきたいという欲求も生まれません。

すると先ほども話した通り、「近づきたいけど怖い」という葛藤が生まれないので人見知りしないという事にもなり得ます。

まとめ

人見知りしない赤ちゃんだからといって発達障害と認識するのは間違いです。

ただ、可能性としては人見知りをする赤ちゃんよりも人見知りしない赤ちゃんの方が発達障害のグレーゾーンである事は多いです。

問題は人見知りをしない事以外にもどれだけ自閉症などの特徴に当てはまっているかだと思います。

人見知りだけでは、赤ちゃんの気質によるものが大きいので、他の特徴と合わせて見比べてみる事で多少は見えてくるのではないでしょうか?

そしてもし何か心当たりがあるようでしたら、早めに専門機関へと相談する事が重要ですね。

【9ヶ月で後追いしない赤ちゃんは自閉症?】の記事はこちら

以上、保育士の助言でした。

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