こんにちは、現役保育士です。
授乳の際に歯が当たって痛いと、悩んでいる方は非常に多いです。
特に、歯の成長が進んでくる1歳児の授乳の際にはどのよう事に注意すべきなのか今回は話していきたいと思います。
1歳児の歯について
1歳児の歯の成長には個人差があり、上下の歯がまだ4本そろっていない子もいれば、奥歯が既に生えている子、犬歯も生えてきた子供もいるかと思います。
赤ちゃんの乳歯は本来下から生えてくるものですが、まれに歯の生えてくる順序が違う場合もあるようです。
子供の成長において、歯の生える時期は発達段階の目安になるので重要なのですが、授乳の時にはそれがママにとって障害となる場合もあります。
授乳が痛い
授乳時に歯が乳首に当たって痛いという話はよく聞きますが、特に多いのが前歯が当たって傷が出来てしまうケースですね。
下の歯が当たって痛いというのもよくある事ですが、赤ちゃんの上の歯が生えてくると、さらに傷が付きやすくなるので、授乳自体が困難に感じてしまう保護者の方も多いようです。
授乳は子供にとってもママにとっても成長を感じられるので幸せな時間ですし、精神的な情緒の安定ももたらすと言われていますが、痛いが為に授乳が嫌になってしまうというのは本当にもったいない事です。
授乳の回数が減ると場合によっては赤ちゃんの発達に影響を与えてしまう可能性もあるので、痛いのを我慢しながら嫌々授乳をしているという人も中にはいるかと思います。
しかしあまりにも我慢して授乳を続けていると、傷口がどんどん広がってしまい、痕になってしまったり、菌が侵入して母子共に健康への悪影響を与えてしまう可能性もあるようです。
「子供の為に」と我慢するママは偉いですし、理想的な母親とも言えるのですが、「これ以上は無理!」と判断したなら、しばらく母乳での育児は休憩した方が良いかと思います。
歯が当たる原因
赤ちゃんの歯が当たる原因として考えられるのは、味の好みと違う場合に、ママへ対してメッセージを贈っているという事が考えられます。
母乳の味はママの体調や食べる食事の栄養によって変わってくるので、何か異変があった場合などに赤ちゃんは乳首を噛んで、
「この味は嫌だよ」と伝えているのかもしれません。
他にも考えられる原因としては赤ちゃんが既にお腹がいっぱいで、もういらないと感じている場合に噛む事があるようです。
また、おっぱいから出る母乳の量がおかしいと感じた際にも赤ちゃんは噛むと言われています。
母乳が出すぎであったり、出が悪い時などは赤ちゃんが異変を感じ取って、噛んでしまうという事もあるようですね。
いずれにしても何か「気に食わない事」がある場合にはそれだけ強く咬む可能性も高くなってくるので、授乳の際にはママも
「何か異常があったのかな?」
「これが原因なのかな?」
と常に意識して考える事も重要になってくるかと思います。
噛む時の対策
赤ちゃんが乳首を噛む時に出来る対策は一応ある事にはあるのですが、実践したからと言って必ずしも改善するとは限りません。
しかし場合によっては「こんなちょっとした工夫で痛い思いをしなくて済むのか!」と感心する事もあるようなので
難しく考えずにとりあえず試してみる事をおすすめします。
赤ちゃんの抱き方
赤ちゃんの抱き方によって授乳が痛いと感じなくなる事もあるようです。
これは赤ちゃんの口が胸に当たる角度や乳首を咥える深さが変化する事で歯がうまい具合に当たらなくなるからだと言われています。
なるべく赤ちゃんに深く含ませるように抱いてあげる事で痛みが軽減される事が多いので工夫してみましょう。
保湿をする
乳首の保湿をする事で皮膚が柔らかくなり、母乳がでやすくなる事もあるようです。
傷が付くのも予防できる為、授乳をしている方は積極的にピアバーユなどで保湿をしておくのがおすすめです。
保湿に関してはアマゾンでも沢山の商品がありますが、必ず【ピアバーユ】のような赤ちゃんが口に入れても害のないものを選んでください。
慣れ
産後間もない頃ですと授乳自体に慣れていない為、痛いと感じる事が多いですが、何度も授乳を続ける事で皮膚が強くなり、痛みも消えてくる事もあります。
傷を放置して我慢するのは良くないですが、傷は出来ていないのであれば、しばらくは我慢するというのも重要かもしれません。
慣れてくれば
「あれ?前ほど痛くないな」
と感じる事も多くなってくるので、時間が解決してくれることを願いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
1歳児の授乳は歯の成長が進むに連れて痛みも増してくるかと思いますが、ちょっとした工夫でも授乳の痛みが軽減できたりするので、保湿などを通して傷の予防をする事が重要です。
また、傷が出来てしまった際には我慢して授乳を続けていても、授乳が億劫になってしまったり健康への悪影響を与えてしまう可能性もあるので
完全母乳にはこだわらず、しばらくは休憩したりなどの柔軟性も子育てには重要になってくるんじゃないかと思います。
以上、保育士の助言でした。