【アスペルガーが謝らないのはなぜ?】自分は悪くないと思い込む!?

リンクテキスト広告を消してみた
この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

アスペルガー症候群を抱えた人は子供、大人に限らず謝らないということが多いですよね。

発達障害なのだから仕方ないと言えばそれまでですが、正直このアスペルガーの特徴にイライラしてしまう人もいるかと思います。

今回はなぜアスペルガー症候群を抱えた人は謝らないのか?具体的な理由と、 謝ってもらうためにはどうすれば良いのかを解説していきます。

スポンサーリンク
保育士の助言 下部




アスペルガーが謝らない!

私は過去に学童保育所の職員をしていた時期があり、その時アスペルガー症候群を抱えた子供の指導を担当していました。

今でもよく覚えているのですが、その子はどんなに自分が悪いことをしても絶対に謝らないというのが印象的でした。

例えばお友達と喧嘩になった時、私が謝るように一生懸命促すのですが、その子にとってはどうでも良いと言わんばかりの態度で決して反省の色を見せませんでした。

落ち着いた時になぜ謝らないのかと聞いたことがあるのですが、その子にとってはむしろなぜ謝らなければいけないのか分からないようで、

普通の人が【悪いことをしたら謝る】というシステム自体に納得がいかない様子でした。

世の中の大人は、悪いことをしたら頭を下げて謝罪をするのが当たり前であり、一般的な考えですが、アスペルガー症候群を抱えたその子にとってはそれが当たり前ではなく不思議に思えてしまうのですね。

謝らない理由

それではなぜアスペルガー症候群を抱えた人は謝らないのか、具体的な理由を解説していきます。

謝る必要性を感じない

アスペルガー症候群を抱えた人は他人の気持ちが理解できないという特徴を持っています。

そもそも謝るという行動は気持ちの問題であり、自分が申し訳ないと思っている感情を相手に伝える目的で行う行為です。

つまり相手の気持ちが考えられないアスペルガーを抱えた人にとって謝るという行動は、ただ頭を下げて謝罪の言葉を口から発すると言う動作のことを差し、そこに気持ちがこもっているかどうかは意味のないことのようですね。

何の障害も持たない健常者の人は謝るという行動を、申し訳ないと思っているフリをするパフォーマンスとして行うこともありますが、

アスペルガー症候群を抱えた人にとっては申し訳ないという気持ちを相手に伝えるフリをすることさえ理解ができないのでパフォーマンスですら必要がないと思っているのでしょう。

自分は悪くないと思い込んでいる

アスペルガー症候群の人は相手の気持ちが理解できないために価値観も他の人と大きく異なると言えるでしょう。

客観的に見てどんなに自分が悪い状況になっていたとしても、自分自身でこれは悪くないという洗脳をして謝る必要はないと思い込んでいる可能性があります。

私が指導していたアスペルガー症候群の子供も、【謝る=悪いことをした】と思っていたことから、自分は悪いことはしていたいのだから謝らなくていいという思考に陥ってしまっていたのだと思います。

人間関係に興味が無い

そもそも人間関係に対して興味が薄いというのもアスペルガー症候群の特徴のひとつです。

仮に謝らなかったとして相手に嫌われる、もしくは今後仲良くできなかったとしても、元々他人に興味がないその子にとってはノーダメージのようなもので、

謝らないという選択を意図的にしている可能性もあります。

アスペルガーの人は人間関係が崩れることに全く恐怖を抱かないので。どんなに相手から嫌われようと 構わないと考えているのだと思われます。

だからこそ自分が認められない孤独感を抱えることをありますが、円滑な人間関係を作ろうとしても出来ない、ということを元々自覚しているので冷めた考え方を持っている人が多いです。

謝るにはどうすれば良い?

それではアスペルガー症候群を抱えた人が謝るためには、 周りの人がどのような対処をすれば良いのでしょうか?

メリットを解説する

アスペルガー症候群の人が謝る時というのは自分にメリットを感じた時のみです。

相手の気持ちがわからないので謝られなかった方はどんな気持ちになるかを想像させようとしても難しいです。

よく相手の気持ちになって考えてみろなんてことを言う人もいますがアスペルガー症候群を抱えた人は考える以前に人の気持ちのことなんて興味がありません。

なので謝ることで自分にどのようなメリットがあるのかを考えさせるのが効果的です。

例えば子供の場合は、もし誤ったらおやつをあげるなど露骨なメリットを提示してあげてその子に謝るというのは自分にとって良いことだと言う気持ちを植え付ける必要があります。

大人の場合は露骨なメリットを提示しても、そこに対して悪意を感じてしまう方も多いのでなるべくわかりやすく、「謝られなかった時の相手の気持ち」と「謝られた時の相手の気持ち」を解説してあげる必要があると思います。

まとめ

いかがでしたか?

アスペルガー症候群を抱えた人に謝らせるのは非常に難しいですが小さい頃から謝ることのメリットを具体的に解説してあげることで、社会に対応できるようになるかと思います。

今の時代は、診断を受けていない隠れアスペルガーの人がどの職場にもいて、中には意地でも謝らない人も多いかと思いますが周りの人が柔軟に対応してあげることが重要です。

職場にいるアスペルガーを迷惑に感じる瞬間【6選】

相手の気持ちがわからないというのは、アスペルガー症候群を抱えていない健常者からしたら理解がしにくいことですが同じようにアスペルガーの人も健常者の考えが理解できないことが沢山あります。

なので常識を重んじてるこちらが正しいという固定概念は捨てて、あくまでも同じ立場で相手に謝ることの必要性を理解させると良いですね。

以上、【アスペルガーが謝らない理由】についての記事でした

関連コンテンツ



スポンサーリンク
保育士の助言 下部




保育士の助言 下部




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする