【アスペルガーが無表情で怖い理由】何を考えてるか分からない恐怖

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

アスペルガー症候群を抱えた人は無表情になることが多いと言われていますよね。

場合によっては人から「怖い」と感じさせてしまうこともあるのでできれば改善したいという方も多いのではないでしょうか?

今回はアスペルガーが無表情になってしまう理由と、無表情を改善する方法について解説していきます。

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アスペルガーが無表情な理由

私が学童保育所の職員をしていた頃、アスペルガー症候群を抱えた子供の指導を担当していました。

その時に初めて、他の子供と比べてアスペルガーの子は無表情でいることが多いという事に気付きました。

もちろん周りの子供達も遊び疲れたり、眠くなってしまった時は無表情になることもありますが、

アスペルガーを抱えた子供は遊んでいる最中も、おやつを食べている最中も常に無表情で過ごしているのが印象的でした。

その光景を見て、私はてっきり

「感受性が薄れているのかな?」と思ったのですが、研修でアスペルガー症候群のことについて学んだ時にそれは間違いだということに気づいたのです。

そもそもアスペルガー症候群を抱えた人が無表情が多い理由は、感情と顔つきが一致しないからだと言われています。

何の障害も持たない健常者であれば、嬉しいこと楽しいことがあると無意識に口角が上がり、笑顔になることが多いですが、

アスペルガーを抱えた人は自分で「嬉しい」と思っても感情が顔に反映されず周りの人からは無表情だと捉えられてしまうわけですね。

よくアスペルガーの人は感受性が薄いと勘違いされることも多いのですが、実はアスペルガー症候群を抱えているからといって感情が無いわけではありません

本人は楽しい気持ちや嬉しい気持ちを感じ取っているのですが、表情から感情を読み取ることができないので周りからは「感情がない」と勘違いされてしまうのです。

また、アスペルガーを抱えていると本人も人の気持ちを読み取る事が出来ないので、対人関係でトラブルを起こしやすくなってしまいますよね。

人によっては他人にトラウマを抱えてしまう方も多いので、会話をすること自体に緊張して力が入ってしまい、無表情になってしまうのだと言われています。

怖いと感じるのはなぜ?

アスペルガーの人が怖いと思われてしまうのは、傍から見て何を考えているか分からないからです。

周りの人がその人を見て、表情から感情が読み取れないので予期せぬ行動を起こす可能性を考え、恐怖を感じてしまうということですね。

子供の場合はもともと他人の気持ちを読み取る能力が長けていないので、そこまで問題はないかもしれませんが、

アスペルガー症候群を抱えているのが大人の場合は、他人から怖いと思われてしまうのは印象が悪くなってしまうので、非常に損な事であり改善する必要があると思います。

【アスペルガーは目つきが悪いって本当?】の記事はこちら

ただ、勘違いして欲しくないのはアスペルガー症候群を抱えた本人は、自分の感情を隠そうとしているわけではないということです。

そもそも健常者の人も、感情を相手に読み取って欲しくて表情を作るという事はほとんどありません

「愛嬌がある人に見られたい」

「笑いを作って場を繋ぎたい」と言う気持ちで表情を作ることはありますが、 ほとんどの場合は悲しいことがあったら悲しい顔に、嬉しいことがあったら嬉しい顔を無意識に作ります。

アスペルガー症候群を抱えた人も、別に感情を悟られないようにわざと無表情にしているというわけではないので、それに対して怖いというのは単なる勘違いと言えるでしょう。

むしろ偽りの笑顔を作ることもできないので、素直という意味ではアスペルガーを抱えていない健常な人間の方が怖いと個人的に思います。

無表情を治すには

ここからはアスペルガー症候群を抱えた人が無表情を治すために出来る事を解説していきます。

笑顔の練習

最も簡単に、無表情を治す方法として挙げられるのが笑顔の練習をするということです。

単純な改善方法ですがこれが一番効果が高いように感じます。

初めのうちは鏡を見ながら自分で笑顔を作る練習をしましょう。

恥ずかしいかもしれませんが、声に出して笑い声も付けると効果的です。

表情筋を鍛える

闇雲に笑顔の練習をしただけでは、無表情を改善することはできません。

重要なのは無意識に顔つきが変化して表情が作れるようになるということです。

無意識に表情が変化するようになるためには表情筋を鍛える必要があります。

顔にシワを作ることを意識しながら口角を上げる筋トレをしましょう。

「顔の筋トレなんて意味ないだろう」と思われがちですが、表情筋を鍛えるのは無表情を改善するのにかなり効果的です。

毎日継続することができればそれだけの表情を改善されるまでの期間は短くなるでしょう。

積極的に人と関わる

自宅で練習するだけではなく実践も交えて人と関わるようにしましょう。

初めのうちは緊張して、意識しないと無表情になってしまうかもしれませんが、何度も人と関わっているうちに意識せずとも勝手に表情が作られているようになるかと思います。

アスペルガー症候群を抱えた多くの人は他人に対してトラウマを抱えているケースが多いですが、

緊張しないで雑談ができるようになれば無表情になることも減ってくるかと思います。

自身さえ持てるようになればアスペルガー症候群を抱えた方でも、「自分の笑顔を武器にする」という意識を持つ事が重要ですね。

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以上、【アスペルガーが無表情で怖い理由】についての記事でした。

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