アスペルガー症候群の人はちょっとしたことですぐにキレたり、わけの分からないタイミングで怒り出すことがあると言われています。
しかしそれには、本人にしか分からないちゃんとした理由があるのです。
この記事では、アスペルガー症候群を抱えた人がなぜキレるのか、その原因と対処法を具体的に解説していきます。
もくじ
アスペルガーはキレる?
アスペルガーがキレるのは決して起こりやすいからとか、カルシウムが足りないからなどという問題ではありません。
勘違いしている人も多いのですが、性格的な問題でキレやすいのではなく、アスペルガーを抱えた本人にしか分からない理由が存在しているのです。
アスペルガー症候群というのは広汎性発達障害と呼ばれる種類に属していますが、見方を変えると心の病気とも言える情緒的な問題も抱えているのです。
それでは具体的にどのようなことが原因でアスペルガーが切れるのか解説していきたいと思います。
アスペルガーがキレる原因
衝動性が高い
アスペルガーの人は何の障害も持たない健常者と比べて衝動性が高いと言われています。
普通の人であればネガティブな感情を抱えても自分の中で処理して落ち着かせる方法を心得ていますが、アスペルガーの人は衝動性が高いため怒鳴ったり物に当たったりなどして発散しようとしているのです。
感情の行き場が無い
アスペルガー症候群を抱えた人は感情の行き場がないというのもキレる原因として考えられます。
健常者であれば自分の中で対処できない感情でも、自分の趣味やスポーツ、会話睡眠などを通じて時間とともに自然と発散するようになっていますが、
アスペルガーを抱えた人はネガティブな感情を外に向けて発信するしか対処をする方法がありません。
コントロールできない
アスペルガー症候群の人は気持ちのコントロールができないというのもキレる原因の一つだと思います。
なぜアスペルガーの人が気持ちをコントロールできないのかと言うと、本来は他者とのコミュニケーションの中で学んでいくものだからです。
人との関わりがそもそも苦手なアスペルガーの人は、
「どうしたら気持ちをコントロールできるのか」
「コントロールすることができないとどうなってしまうか」という想像力を働かせることができません。
理解者がいない
周りにアスペルガーに対して理解している人がいないと、それがキレる原因にもなり得ます。
アスペルガーの人は自分を理解してもらえない孤独感や二番を常に抱えて生きています。
もし周りにアスペルガーのことに苦しい理解者がいれば自分のその感情を受け止めてくれるのでだいぶ楽にはなりますが、
理解者が全くいないとなると、自分でもどうして良いか分からず、キレることで身近な人にメッセージを送っているのだと思います。
日常的なストレス
アスペルガーの人は自分で感情をコントロールできないため、常にストレスを感じている事になります。
日常的に半端じゃないストレスを溜めているので辛い経験をしているはずです。
ストレスを抱えているということはそれだけネガティブな感情も抑えきれなくなってくるのでそのストレスを定期的に発散するために、自然と切れやすくなってしまいます。
キレた時の対処法
ここからはアスペルガーが切れた時の対処法について解説していきます。
一人にさせる
もしアスペルガーの人がキレたら一人にさせるというのは有効な対処法でもあります。
アスペルガーの人は切れた時に外に発散する傾向があるため物や人に当たる事も多いです。
一人にさせることで気持ちを落ち着かせる効果もあり自分自身に何が原因でこうなってしまったのかを考えさせる必要があります。
静かな場所に行く
アスペルガーの人は、聴覚や視覚などの感覚が敏感に働いている傾向があるので静かな場所に行って落ち着かせるというのも有効な対処法です。
一人にさせるにしてもうるさい場所では逆効果になる可能性もあるので、キレた場所と違う空間に身を置くことで落ち着きを取り戻すこともあります。
目を閉じて音を聞く
目を閉じてリラックスさせた状態でいろんな生活音や、自然の音を聞かせてあげることで自分が落ち着いた環境にいるということを実感させやすいです。
今自分が身を置いている静かな場所と感情の温度差が実感できれば、 落ち着きを取り戻すことが多いです。
まとめ
アスペルガーを抱えた人がキレる原因は、発達障害を詳しく理解している人でないと完全に把握するのは難しいかもしれません。
アスペルガー症候群というのは本人の性格が影響して問題行動を起こしている訳では無いので、大人も子供も含めて、周りにアスペルガーの理解者がいる環境で生活をしていく事が重要になるかと思います。
日常的なストレスを少しでも減らしてあげるだけで、本人の情緒的な安定にも繋がりますし、楽しく毎日の生活をおくる事が出来るのではないかと思います。
以上、【アスペルガーがキレる原因と対処法】についての記事でした。