【アスペルガーの子育てはつらい?】育児ノイローゼになる可能性も!

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

アスペルガー症候群を答えた子供の育児は想像を絶するほどつらいですよね。

場合によっては育児ノイローゼになってしまう保護者も多いので注意が必要です。

この記事ではアスペルガーの子育てがつらい理由と解決策について解説していきます。

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アスペルガーの子育てはつらい?

私が5歳児クラスの副担をしていた頃、アスペルガー症候群を抱えた子供の保育を担当していました。

正直、最初は見なくてはいけない子供の人数が少ない分、健常児の保育よりも楽なんではないか?なんて思っていましたが、それは超絶甘い考えだったということに気づかされました。

保育園でアスペルガーの子育てをする立場というだけの私でも、若干うつ状態に陥ってしまうほどで保護者の方のつらさは想像を絶するのです。

実際、保護者の方の相談に乗っていると、子育てにかなり行き詰まっている様子が見受けられました。

その人は毎日のように

「子育てがもうつらいです。」と言っており、正直その保護者の方は育児ノイローゼにかかっていたと思います。

この記事では、その保護者が言っていた相談内容や保育園で実際に起こった出来事などを元にアスペルガー症候群を抱えた子供の育児のつらさを解説していきます。

つらい理由

それでは、なぜアスペルガーの子育てがつらいと感じるのか具体的な理由を解説していきます。

かんしゃくが多い

アスペルガー症候群を抱えた子供は、何の障害も持たない健常児と比べて癇癪(かんしゃく)が多い印象があります。

周りの友達の気持ちを理解できないので、 自分が納得できないことが起こるとその気持ちを抑えられなくなってしまうのです。

癇癪を起こした後に関しても、本来であれば子供と目線を合わせて落ち着いて会話をする事で収まる事が多いですが、アスペルガー症候群を抱えた子供はどんなに声掛けをして抱きしめても、収まるどころか余計に反発するケースが多いです。

正直私一人では対応出来ない場面も多々あったので、担任の先生やパートの先生に手伝ってもらう事も多かったです。

これを家庭では保護者の方が一人で対応しているそうなので、尊敬と言うか、つらいのも当然だなと思います。

問題行動が多い

とにかく問題行動が多いというのもアスペルガーの子育てがつらいと感じる原因だと思います。

周りの子供達は、お昼寝の時に出した布団を自分で畳んだり 靴紐を結んだりもできるようになっているのですがアスペルガー症候群を抱えた子供は

「まだ遊びたい」とか「まだ寝たくない」「手を洗いたくない」という小さい欲求をどうしても抑えることができないようです。

そして話をして納得ができないと情緒不安定になり、園庭に飛び出してしまったり、靴のままお部屋の中に入って泣き喚いたりします。

保護者の方に話を聞いたところ保育園だけではなく、家の中でも毎日この様子だそうです。

A

精神的な発達が進まない

アスペルガー症候群を抱えた子供は,周りの子供達と比べて精神的な発達スピードが遅いという特徴があります。

にも関わらず、身体的な発達は他の子供たちと同様進んでいくので、徐々に力も強くなっていきます。

年少さんクラスでは、友達と殴り合いの喧嘩をしても道具を使わない限りは怪我をすることは少ないですが、5歳児となるとそれなりに力も強い為、お友達同士の喧嘩で怪我をするリスクが高いです。

本来であれば精神的な発達が進むにつれて想像力の発達も進むので【殴ったら痛い】【蹴ったら痛い】などの想像ができるようになるので物理的な喧嘩は減っていくのですが、

アスペルガー症候群を抱えた子供は年長になっても、2歳児のような理不尽な理由でお友達に暴力を奮います。

それも、シャベルやおもちゃなどを武器として使用して本気で相手を傷つけにかかるので、少しでも目を離すとかなり危険を感じますね。

常にストレスを感じる

家庭内でもアスペルガーを抱えた子供のトラブルは絶えないようで、 保護者の方は常にストレスを感じているそうです。

休みの日はそのストレスを解消しようにも家庭の事情でその子の面倒を見なければならないし、常に問題行動の対応に追われる日々となってしまっているようですね。

逃げたくても逃げられない状況で、 いくら講演でアスペルガー症候群の子供育児法を学んでも一向に解決しないので、それもまたストレスになっているのだと思われます。

自己嫌悪になる

ストレスだけで済めば良いです、が単純なイライラではなくそれを通り越して自己嫌悪に陥ってしまう事もあるそうです。

講演でも、よく周りの人に相談すれば良いと解決策を提案されますが、誰に相談しても根本的な解決には繋がらず、テレビで虐待のニュースが流れると他人ごととは思えないそうです。

育児ノイローゼになるかも

アスペルガー症候群の子どもの子育てをつらいと感じるのは、 その保護者だけではありません。

ストレスを通り越して育児ノイローゼにかかってしまう方も世の中には沢山いるのです。

育児ノイローゼのつらいところは、時間が経てば解決する問題では無いということであり、どんなに辛くても自分で何とかしなくてはならない状況なってしまうところだと思います。

ただそんな状況でも子供の情緒不安定、問題行動は一向に改善する気配がなく、どうあがいても絶望だと言う気持ちになってしまう方も多いです。

アスペルガーの子育て法

私が保護者の方のそんな気持ちを全て受け止めて、絶対に解決できる方法を提案できるとは思いませんが、気持ちばかりの【アスペルガーの子育て方法】を私なりに解説していきます。

アスペルガー症候群を抱えた子供は誰もが自分ルールを守っています。

「~をしたら~をする」やると言った感じで、全て確定事項のように決定しているので、お友達間のルールや保育園でのルールが通用しないのも当然ですね。

たまにその自分ルールを無理やり無くすように指導をしている方もいますが、それは間違いです。

アスペルガー症候群に自分ルールを持たせないっていうのは不可能であり、重要なのは【その自分ルール】を【保育園のルール】【お友達間のルール】に重ねてあげることだと思います。

例えばアスペルガー症候群を抱えた子供が「砂場で遊んだ時には山を作る」と言う自分ルールがあったとして、周りの子供達が同じ場所で穴を掘り始めたらトラブルになりますよね。

その時に「砂場で遊んだ時には山を作る」という自分ルールを無理やり消してしまうのではなく、その自分ルールを変更できるように促していくのが正しいアスペルガーの子育て方法だと思います。

言葉では簡単に言いますが、 正直それを子供に覚えさせるのは非常に難しく長い年月がかかります。

なので保護者の方は、正しい子育てをしているのに改善しないではなく、「まだ改善しないだけ」と言う事実を信じて気長に成長を見守る必要があるかと思います。

以上、【アスペルガーの子育てのつらさ】についての記事でした。

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