アスペルガー【積極奇異型】の特徴は?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

皆さんは積極奇異型のアスペルガー症候群という発達障害を知っていますか?

この記事では、一般的に言われているアスペルガー症候群との違いや積極奇異型の特徴、対応の仕方などを具体的に解説していきます。

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積極奇異型アスペルガーとは

アスペルガー症候群とは、元々5つの種類があり積極奇異型のアスペルガーとはその中の1つになります。

大きな特徴としては、他の閉鎖的なアスペルガー症候群のタイプとは違い、社交的でコミュニケーション能力が高いケースもあるということです。

一般的にアスペルガー症候群と言えば、コミュニケーションが苦手会話における語彙力も乏しいと考えられていますが、積極奇異型のアスペルガーはまさにその逆で、文字通り積極的な会話への参加が多いとされています。

ただしコミュニケーション能力が高いといえども、 何の障害も持たない健常者とは明らかに会話そのものもタイプが違います。

場合によっては周りの人から反感を買うような会話内容を、一方的に繰り返すと言う特徴もありますね。

それでは積極奇異型のアスペルガー症候群はどのような特徴を持っているのか、具体的に解説していきます。

積極奇異型アスペルガーの特徴

話が分かりにくい

積極奇異型のアスペルガー症候群を抱えている方は、話の内容が分かりにくいという特徴があります。

他の発達障害とは違い、 言葉に詰まることなくスムーズな会話は出来るのですが、話を聞いている人のことを全く考えずに言葉を選びをしてしまうため、聞いている人からしたら何を喋っているのか、何を伝えたいのかが全く分からないということになりがちです。

本来コミュニケーションというのは、「この言葉は相手にこのように伝わるだろうな」という想像力を無意識に働かせているものですが、積極奇異型アスペルガー症候群の方はそのような相手への配慮をすることができません。

アスペルガーの会話の例とパターン|とんちんかんで成り立たない?

しつこい

相手の気持ちが分からないために、一方的な会話が続くので周りの人から「しつこい」と思われがちです。

というのも、話を聞いている人が

「もうこの会話はやめてほしいな」と思って、 たとえそれを表情や仕草で表したとしても、積極奇異型アスペルガー症候群の人はそれを受け取ることができなからです。

どんなに【もうやめてアピール】をされても無限に話し続けてしまうのですね。

つまり相手の考えていることが分からないからこそ、自分の話したいという欲望に自然と身を任せてしまうのです。

感情が読めない

積極奇異型アスペルガー症候群の人は感情が読めないとも言われています。

これは本人だけではなく、周りの人が受け取る印象としても感情が読みにくいとされています。

言葉だけではなく、表情や行動からも

「この人は何を考えているのかわからない」と思われがちですね。

なぜ感情が読めないのかと言うと、おそらくアスペルガーを抱えている本人が、他者から見られた自分を全く意識していないからだと思われます。

距離感の概念が無い

積極奇異型アスペルガーの人は距離感の概念がないので、必要以上に人へ近づいてしまいます。

これが家族や親しい友人であればまだしも、 職場の上司や異性だったりした場合は反感を買ってしまう可能性があります。

場合によっては失礼になったり、セクハラなどの危険性もあるので日常生活においても他者と関わるのに少しリスクを伴いますね。

人に迷惑をかけないためには?

積極奇異型アスペルガー症候群の人が人に迷惑をかけないためにはどのような注意が必要なのか解説していきます。

人に迷惑をかけないために一番重要なことは、アスペルガーである本人が「自分は発達障害なんだ」ということを自覚することです。

たとえ診断は出ていなくても、「自分に何か異常がある」ということを理解できていれば自分の改善点が見えてきます。

もし、自分が積極奇異型アスペルガーだということを全く自覚していない場合は、周りの人から変人扱いされても、「これが発達障害のせい」なのだという自覚をすることができません。

つまり周りの人が考える変人という扱いが本人も事実であるかのように感じてしまうのです。

そうなってしまうと、改善したくても改善できない自分の性格に嫌気がさして、ふさぎこんでしまうようなことにもなりかねません。

重要なのは性格を改善することではなく、発達障害の理解を深めて、それを周りの人に知ってもらうことです。

下の記事では、積極奇異型に近いタイプのアスペルガーについて解説しているのでご覧になってみて下さい。↓

【尊大型アスペルガーの特徴と対処法】

積極奇異型の対応の仕方

もし身近な家族や親戚職場に積極奇異型のアスペルガー症候群の疑いがある人がいたら、どのような対応の仕方をすれば良いのか解説していきます。

仮に積極奇異型アスペルガーの疑いが濃厚だったとしても、

「あなたはもしかして発達障害なのではないですか?」などと聞けるはずもありませんよね。

自ら理解をしようとする気持ちは大事ですが、ストレートに効くのは現実的に不可能なので、その人が発達障害を抱えていることを前提に関わることが重要です。

なので、もしその人がおかしな言動やしつこい会話を繰り返してきていたとしても、態度で表したり厳しく指摘するのではなく、簡潔に分かりやすくその行為をやめてほしいという気持ちを伝えましょう。

それによってお互いの関係にヒビが入ってしまう可能性も懸念されますが、ストレスを溜め続けてしまうよりは、関係を維持するためにも重要なことです。

優しく指摘するのは相手の為だと考えましょう。

以上保育士の助言サイトでした。

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