皆さんは、「隠れアスペルガー」という言葉をご存知ですか?
いわゆるアスペルガー症候群の診断は無いけれど 健常者と発達障害者の中間でありグレーゾーンに位置する人の事ですが、
今回は隠れアスペルガーの女性について特徴や、人間関係について解説していきたいと思います。
もくじ
隠れアスペルガーとは
隠れアスペルガーとは、アスペルガーの診断こそ受けていないものの、アスペルガー症候群の症状がある人の事を言います。
隠れアスペルガーを抱えた人の多くは、人間関係や仕事で悩みを抱えている人がほとんどだと言われています。
女性であると、なおさらコミュニケーション能力が必要な環境に置かれていることが多いため、隠れアスペルガーを抱えていると本当に悩みが絶えないかもしれませんね。
実際はグレーゾーンであるにも関わらず、
「自分は発達障害ではない」と思い込んでいる(気づかない)ケースも多く、
「なぜ自分は周りの人たちと同じように行動ができないんだろう?」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるそうです。
それだけでなく、周りからも「変な人」などという悪い印象を持たれてしまいがちなので、隠れアスペルガーが原因で生きづらさを抱えている女性は多いですね。
グレーゾーンの女性は多い
一般的には「アスペルガー症候群」と言うと、あまり接する機会の無い発達障害だと勘違いしている人も多いですが、実は隠れアスペルガー(グレーゾーン)の女性は沢山います。
診断を受けているアスペルガー症候群とは違い、周りからの援助もないため、世間的には目立たないですが隠れアスペルガーの女性は皆さんが想像しているよりも多いです。
よく学校や職場などで良好な人間関係が築けず、浮いてしまう女性をがいますが、 もしかするとその人たちも隠れアスペルガーが原因で浮いてしまっているのかもしれません。
なぜ浮いてしまうのかについては様々な原因がありますが、多くのグレーゾーンの女性は、雑談や細かいコミュニケーションが苦手なため、周りの人と信頼関係が築く事ができないというのが主な原因だと思います。
よくコミュ障なんて言葉が使われていますが、コミュニケーションができないのは単に会話が苦手なのではなく、
もしかすると【中枢神経が言葉の処理をできていない】という、隠れアスペルガーの症状なのかもしれません。
下の本でもその事について触れていましたが、コミュニケーションで周りから浮いてしまうのは、隠れアスペルガーの代表的な特徴のようですね。
隠れアスペルガーの特徴
隠れアスペルガーは具体的にどのような特徴があるのか?について解説していきます。
雑談が苦手
隠れアスペルガーの人が最も苦手とするのは、「雑談」だと言われています、友達や職場の人間関係などにも苦労することが多く、
何気ない会話や周りの人がやっているユーモラスな表現ができないというのが悩みの一つです。
やろうと思えば、なるべく相手に失礼のないように行動することはできるかもしれませんが相手との距離感が分からずどこまで踏み込んで話をしても良いのか分かりません。
相手の言葉を精一杯理解して脳で情報を処理することが忙しく、相槌のタイミングや表情などを作る余裕もない人が多いです。
説明が出来ない
仕事上の連絡事項などもグレーゾーンの人は苦手とされています。
相手の気持ちが理解できないため、「分かりやすく説明する」ということが不可能なのです。
頑張ってできることは、「自分に理解できるように自分で言葉を並べる」というだけで、相手がどのような説明を求めているのかを想像して言葉選びをするのはグレーゾーンの人にとっては非常に難しいと思います。
聞き取れない
相手が発言した言葉を聞き取れないというのもグレーゾーンの人の特徴です。
隠れアスペルガーの人は相手と話した会話内容が「言葉」ではなく「音」に聞こえてしまうため、 一度自分の中で音を言葉へ変換する作業が必要とされます。
その作業に、かなりのエネルギーを消費するので、会話をした後はとても疲れますし相手が話していた言葉自体が聞き取れないということも多いです。
物忘れが多い
アスペルガーの人は物忘れも多いと言われています。
記憶力が悪い方ではないものの、いつも頭の中で何か考えて情報処理しているので、日常のふとした動作や自分がやった行動などを思い出すことができないのです。
グレーゾーンの人はすぐに物を無くすので記憶力が悪いと勘違いされていますが、むしろ内思考するのは得意なほうで天才肌の人も多いですね。
モテる
アスペルガーと聞くと、基本的にはデメリットしかない印象がありますが、実は女性がアスペルガーを抱えている場合、意外なメリットがあるというのを知っていますか?
隠れアスペルガーの女性は、近年だと「かわいい」という印象を男性に持たれやすいです。
詳しくは下の記事で解説しているのでご覧になってみて下さい。↓
仕事がうまくいかない
隠れアスペルガーの人の多くは、仕事や学校生活など集団行動がうまくいかない事が多いです。
グレーゾーンというだけでかなり周りから偏見の目を持たれますし、自分の周りと違う言動や会話のつまらなさが気に障る人も多いです。
そう考えると、隠れアスペルガーの人にとってはかなり生きづらい世の中になっているかと思いますが、アスペルガーは努力で治るものでもありません。
もしその生きづらさが性格的な問題であれば改善することで治ることはあるかもしれませんが、
本当に隠れアスペルガーであるならば発達障害のグレーゾーンである事を自分自身で認めて、無理をせず自分にできる範囲の生活を目指していくと良いかもしれません。
以上、【隠れアスペルガー(グレーゾーン)の女性】についての記事でした。