【奇声をあげる2歳児は発達障害?】かんしゃくを起こす子供の対処法

リンクテキスト広告を消してみた
この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

今回は奇声を上げる2歳児についてですが、癇癪(かんしゃく)を起こす子供は通常の子供に比べ、発達障害の可能性が高いと言えます。

ただ、癇癪を起こす際には様々な原因があり、その種類によっては全く問題は無いという事もあります。

スポンサーリンク
保育士の助言 下部




2歳児の奇声について

子供が2歳頃になると癇癪(かんしゃく)を起したり奇声を上げたりするのは場合によっては普通の事です。

しかしあまりにもひどいようでしたら、何か原因があるのかもしれません。

直接結びつきはしませんが、自閉症やADHDなどの発達障害の可能性もあるので、子供の様子を注意深く観察する事をおすすめします。

まず、奇声を発する際に子供はどのような感情でいるのか注意して見てみましょう。

子供の奇声にも様々な種類があります。機嫌が悪くわめき散らすかのよな奇声や大声を発する事自体を楽しんで笑顔で発する奇声、何かをきっかけに興奮状態になってしまい起こる奇声など、

2歳児の精神状態や置かれている環境で奇声をあげる原因も変わってきます。

それでは状況別に2歳児が癇癪を起こす原因を見ていきましょう。

癇癪の原因

癇癪の原因をその時の子供の感情によって分けて見ていきます。

機嫌が悪い時の奇声

機嫌が悪い時に出す奇声は子供がイヤイヤ期に入った時によく見られます。

2歳児であれば誰もがこの奇声を発する可能性があるので、発達障害との関連性は「正常な発達過程」という意味で薄いかと思います。

子供は2歳頃になると今までよりも自分以外の人間の言動や感情を理解出来るようになるのでストレスを感じやすくなります。

癇癪を起こしているのはそのストレスを無意識に発散しようとしているという事なので、生理現象のような物です。

2歳児がこの種類の奇声をあげるだけであれば、あまり心配する必要はありません。

楽しみながら笑顔で発する奇声

私が勤務している保育園の2歳児クラスでも、笑顔で楽しそうによく奇声を発する子供がいます。

このような子供の場合、大人の気を引きたいが為にわざと癇癪を起しているので、内心寂しい思いをしている可能性があります。

ママがあまり構ってあげていなかったりなど、子供の過ごす生活環境の中で思い当たる事は無いか考えてみましょう。

興奮状態で出す奇声

何かをきっかにすぐ興奮状態になってしまう子供の場合、感情の抑制が出来ていないのかもしれません。

精神的に不安定な2歳児ですとこのような奇声を発する傾向があります。

また、「感情のコントロールが苦手」という意味では発達障害に関係している可能性があるので注意が必要です。

発達障害?

子供の奇声が発達障害にどのように関係しているのかと言いますと、ADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症などの発達障害の症状として、「感情のコントロールが出来ない為、癇癪を起しやすい」というものがあるからです。

あくまでも発達障害の子供は癇癪を起こしやすいというだけなので、

奇声を上げる=発達障害、ではありませんが、会話や出る言葉の数、身振り手振りなどで発達の遅れを感じたら専門機関への相談も検討しましょう。

仮に発達障害では無かったとしても、発達の遅れを2歳児に感じているようでしたら広汎性発達障害、自閉症などの特徴を持つグレーゾーンの子供だという可能性もあります。

保護者の方は子供の発達を助長する為に、なるべく適切な成長へと促してあげる必要がありますね。

下の記事では、発達の遅れ気味なグレーゾーンの2歳児におすすめの知育玩具を紹介していますのでご覧になってみて下さい。↓

「2歳児の知育玩具・おもちゃ【11選】発達が遅れ気味の子におすすめ」の記事はこちら

奇声をあげる子供の対処法

奇声をあげるこどもの対処法についてですが、注意しなくてはならないポイントがあります。それは頭ごなしに叱らない事です。

子供が委縮してしまうほど、子供を怒鳴ったり、叱ったりしても癇癪という症状の根本的な解決にはなりません。

奇声を発している子供にイライラする気持ちも分かりますが、子供は必ず何か原因があって癇癪を起してます。

なお、その事について子供自身は自覚をしていません。

「僕はこういう気持ちだから奇声をあげてやろう」と考えてやっている訳ではないのです。

無意識に発信されている子供のSOSだと捉えるべきです。

もちろん2歳児のイヤイヤ期というものは誰にでもやって来るので、奇声を発する事自体はそこまで深刻なものではないかもしれません。

ただ、場合によっては奇声を発している事以上に深刻な生活環境が原因である可能性がありますので、1度子供の感情を理解する為にも、どのような感情の流れから癇癪に繋がっているのか観察をするのは非常に重要となっています。

子供がヒステリックになっているからといって、ママも感情的になる必要はありません。

あくまでも冷静に子供に優しい言葉をかけてあげたり、気持ちの面でも寄り添う事を意識して、子供が落ち着くよう促すのが最善の対処法と言えるでしょう。

まとめ

癇癪を起こす子供の原因は様々なものがありますが、奇声を発するから発達障害という訳ではありません。

特に2歳児ですと、イヤイヤ期も重なり、癇癪自体も普通の発達過程とも取れます。

しかし子供が奇声を発するのは子供が過ごす生活環境が適切で無い可能性があるので、どのような感情から癇癪に至っているのかを冷静に観察して原因を特定するのが重要だと言えるでしょう。

以上、保育士の助言でした。

よろしければ下からシェアをお願いします。

関連コンテンツ



スポンサーリンク
保育士の助言 下部




保育士の助言 下部




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする