1歳半検診に身長で引っかかるのは何センチから?

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

1歳児クラスの保護者の方からよく

「1歳半検診に引っかかるのは何センチからですか?」

という質問をされるのでお答えしていきたいと思います。

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1歳児検診では何を測るの?

そもそも1歳半検診ではどんな項目をチェックして判断しているかと言いますと、身長や体重だけではなく、言葉の発達や声掛けへの反応なども見られます。

1歳半検診で「低身長」と診断されるという事は子供の身体的成長が乏しいと判断されたという事でしょう。また、身体的成長が遅い子供は精神面でも遅れている傾向があります。

発達障害を抱えた子供の場合、言葉や指さしの項目と同時に身長と体重でも引っかかる事が多いと言えるでしょう。

つまり1歳半の成長曲線からズレていればそれだけ、1歳半検診を無事通過出来る可能性は低くなると言う事です。

成長曲線って?

成長曲線とは子供の身長と体重の平均値が年齢によってグラフで表されている物です。この成長曲線からズレていれば子供の発達に異常が生じているといえます。

成長曲線は年齢による平均身長、体重を見るだけでなく年齢による発達スピードの違いも確認します。

例えば1歳を過ぎると普通は身長の伸び率は低くなりますが、まだ身長の伸び率がまだ高い子供は成長曲線からズレているという事になります。

つまり身長が年齢による平均値と合っていても伸び率が普通とズレていれば適切な身体的発達とは言えないという事です。

1歳半検診の平均身長

1歳半検診の時点(1歳6ヶ月児)の平均身長ですが、男女で細かく分かれています。

男の子の場合は身長の中央平均値が80.6センチなのに対し、女の子は79.2センチと若干低くなっています。

1歳6ヶ月の時点でこの中央平均値に近ければ近いほど健全な成長がされていると言えます。

引っかかるのは何センチから?

では1歳半検診では何センチから引っかかるのかと言いますと、上記の中央平均値からプラスマイナス5センチ程度と言われています。

男の子の場合は75.6センチ以下 85.9センチ以上

女の子の場合は73.9センチ以下 84.2センチ以上

が異常身長だと見なされる可能性が高いです。

【1歳半検診に引っかかる割合は?】の記事はこちら

低身長だと成長障害?

1歳半検診で「低身長」という診断を受けたら成長障害を疑うべきだと思います。

成長障害にも様々な種類がありますが、やはり1番気がかりなのは子供が「病気」によって身体的発達が阻害されていないかという事です。

病気で身体的な発達が適切にされていないとなると今後の生活にも支障をきたしてしまったり、成長ホルモンの異常など病気の種類によっては医学的な治療が必要になる事もあります。

逆にただ遺伝によって低身長なだけであれば生活習慣や食生活の改善によって正常な成長曲線に戻る事もあるので生活環境を変えていくのが重要です。

低身長と言われたら

1歳半検診で「低身長」と診断された場合、「要観察」や「要フォロー」などといった結果が渡され、2か月後に再受診するよう伝えられると思います。

その場で発達障害や成長障害という確定診断を受けるという事はありません。

保護者の出来る事としたら、食事の量を増やしてみるのが良いかと思います。

ただ、単純に食事の量を増やすだけでは子供は食べてくれなかったり、体調を崩してしまったりするので、あくまでも1日3食という基本的な食事リズムは崩さずに量を増やしていきましょう。

おやつについて

低身長と診断される子供のにはおやつを全く食べていない子も中にはいます。普通保育園では10時や3時頃に野菜系中心のおやつを1歳児に食べさせます。

具体的にはダイコンやニンジンを煮た物、ジャガイモを蒸した物などです。おやつを食べさせるとそれだけ栄養の摂取量が増えるので低身長の子供には食べさせるのがおすすめですが、量を増やすのはあくまでも朝食や昼食、夕食のみにしましょう。

おやつの量を増やしてしまうと通常の食事を摂れなくなってしまう恐れがあるので食事リズムは崩さないように意識してください。

遊びが大事

子供の食事の量を増やす為には遊びを充実させ、お腹を空かせてあげる事が重要です。

一昔前は日光を浴びると良くないと言われていましたが、現在では子供も適度に日光を浴び、外で遊んだ方がいいと言われています。

子供の身体的発達が遅れていると、体が弱いと判断し、激しい遊びをさせない保護者もいますが、子供の成長は精神面だけではなく、身体的な成長にも良い影響を与えるので子供の興味関心を伸ばしていく子育てを心掛けましょう。

たとえ子供がいつでも外で遊べない環境にあったとしても家の中で体全体を使った遊びも出来るので現状出来る限りで最適な環境作りをしていきましょう。

下の記事では室内でも運動出来る遊具をいくつか紹介していますのでよろしければご覧になって見て下さい。

【1歳半検診に引っかかるのはおもちゃ選びが原因!】の記事はこちら

まとめ

いかがでしたか?1歳半検診に低身長で引っかかると心配なのは子供の成長障害ですが、成長曲線からハズれても食生活を改善する事によって正常な成長曲線に戻るという事もありますので、保護者の方は意識して子供の子育てをする必要があります。

また1歳半検診に引っかかるのは成長曲線からプラスマイナス5センチ程度ズレている場合が多いのでこれから1歳半検診を迎えるという方も時期を意識しつつ子供の成長を見守りましょう。

以上、保育士の助言でした。

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