【赤ちゃんのアトピーはいつから分かる?】

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

赤ちゃんのアトピーが発症するのはいつ頃から始まり、「この症状はアトピー性皮膚炎によるものだ」という具体的な診断を受けるのはいつからなのか説明していきます。

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赤ちゃんがアトピーになる時期

赤ちゃんのアトピーは湿疹が発症して間もない頃では、まだその他の病気と判別をするのが難しいようです。

つまり湿疹が出てから小児科や皮膚科で診て貰ったとしてもアトピーかどうかはまだ分からないという事です。

ではいつからアトピーだと診断を受ける事ができるのでしょうか?

まず赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になる時期からお話しすると、生後2ヶ月以降に発疹が見られた場合は誰でもアトピー性皮膚炎の可能性があると言えます。

もちろん湿疹が見られたからといって絶対にアトピー性皮膚炎だという訳ではありません。

アレルギーによるものや手足口病など他の病気の可能性もありますし、ただ蒸れて汗疹になっただけという事もあります。

アトピー性皮膚炎はやっかいな病気ですが、その他の病気の症状は程度にもよりますが、比較的早期に完治するので出来れば発疹の原因がアトピーでない事を祈りましょう。

乳児湿疹と診断された場合

皮膚科や小児科で子供の症状を診て貰った時に乳児湿疹と診断を受ける事があります。

「乳児湿疹だからアトピーじゃないのか」と勘違いしていしまう方が多いのですが、乳児湿疹という診断を受けても、その赤ちゃんがアトピー性皮膚炎の可能性はあります。

というのも、そもそも乳児湿疹というのは、乳児に出来る湿疹全ての事を差します。つまり具体的な病名とは言えないという事です。

発症してから間もない場合などでは病気の判別が困難な為、乳児湿疹という言葉を使いますが、その時にお医者さんから「症状の改善が見られなかった場合、~週間後にまた来てください」と伝えられるかと思います。

病気の判別は現在の治療によって症状が改善しない場合にどんどん絞られていく事で行われます。

つまり症状が見られてすぐに病院に行っても、もしアトピーだった場合は根本的な治療には繋がらないという事です。

「子供の為に早く適切な治療をしてあげたい」

「この薬は合わないみたいだから早く薬を代えたい」

などと、もどかしい気持ちにもなりますが、病気の症状によっては使う事で逆効果になる塗り薬も存在しています。

正しい診断を受ける為にも「症状の観察を続ける期間」というのは必要な事なので今は我慢の時期と考えて下さい。

いつから分かる?

では本題のアトピーはいつから分かるかについて話していきます。

アトピーが発症する時期は早くて生後2ヶ月頃からと言われていますが、その症状が発症した時期から2ヶ月~6ヶ月ほど経っても湿疹が消えずに改善が見られなかった場合です。

個人差は大きいですが、湿疹が出ている期間が長ければ長いほどアトピー性皮膚炎である可能性は高いようです。

そしてこれは赤ちゃんがどの程度発達が進んでいるかによっても変わってきます。

赤ちゃんの年齢が低いほど発症時期が短くてもアトピー性皮膚炎だという診断を受けやすいと言われています。

赤ちゃんが1歳に達していなければ2、3ヶ月でアトピー性皮膚炎だという診断を受ける事が多いようですが、逆に2歳以降である程度身体的発達が進んでいる子供であれば5ヶ月や6ヶ月症状が続かなければアトピーという診断を受けにくいという事です。

アトピーの予防法

赤ちゃんがまだアトピー性皮膚炎という診断を受けていない状況でも、アトピーの予防はしておいた方が後々の為にも良いかと思います。

早めに赤ちゃんの肌を清潔に保ち、皮膚バリアを強くしておく事でアトピーが重症化するのを未然に防いでくれます。

もちろんアトピーでなくても、軽い乳児湿疹や汗疹などにもスキンケアを通して肌の状態を良くしておく事は重要です。

赤ちゃんのスキンケアの商品は様々なものがありますが、湿疹のできた肌というのは赤ちゃんであればなおさら弱いので、少しでも刺激の強い成分が配合されているものは避けましょう。

ここから具体的なアトピーの予防法について解説していきますが、下で紹介するものは1度だけ実行してもあまり意味はありません。

重要なのはこれらを習慣化する事です。

衣服の取り換えをこまめに

アトピーを抱えている子供は同時に多汗症である事が多いです。こまめにオムツや衣服を取り換える事でムレる事も無くなりますし、肌も清潔に保たれます。

赤ちゃんの汗を拭く

衣服の取り換えが出来ない状況でもタオルを使って汗を拭きとる事は出来ます。夏場は特に汗をかきやすく、汗疹などの乳児湿疹も発症しやすいですので、こまめに汗を拭いてあげましょう。

部屋を清潔にする

部屋を清潔に保つ事は、アトピー性皮膚炎の予防で必須です。ホコリやダニなどのハウスダストからアレルギー反応として肌に表れる事もあるので、部屋の掃除は欠かさずに行いましょう。

クーラーをつける

赤ちゃんのいる部屋で夏場にはクーラーをつける事をおすすめします。

もちろん冷え過ぎは良くないですが、適切な温度に設定する事で汗疹の発症を抑える事が出来ます。

加湿器をつける

冬場の乾燥期には加湿器を付けましょう。

肌の水分が抜けるとかゆみが起こるのでアトピーが発症しやすい身体になります。

部屋の湿度を一定に保つようにしましょう。

肌を優しく洗う

お風呂場でのケアはアトピー性皮膚炎の予防に最も直結していると言えます。

体を洗う際には刺激の少ないベビーソープで優しく撫でるように汚れを落としましょう。

お風呂上りには

赤ちゃんのお風呂上りは必ず保湿をするようにしてください。肌の水分はお風呂上りに最も抜けやすく、乾燥してしまうので注意が必要です。

お風呂上りに乾燥肌になってしまう原因として考えられるのが、ベビーソープが肌にあっていない可能性があります。

大人用のボディソープでなくとも赤ちゃんの肌には物によって合うベビーソープと合わないベビーソープがあるので肌が弱い子供は特に、肌を刺激する余計な成分が入っていないベビーソープを使用するようにしてください。

保湿の重要性

お風呂上りに保湿剤をぬるだけでは、正直アトピー性皮膚炎の予防が出来ているとは言えません。

保湿は特にアトピーの予防で重要なポイントとなりますので、徹底する必要があります。

お風呂でベビーソープに気を使うのはもちろん、体の洗い方やタオルでの押し拭きも重要です。

また、夏場の汗をかきやすい時期には1日に2回お風呂に入れるというのも有効です。

1回だけのお風呂では、午前中にかいた汗が肌の表面上に残ってしまう為、2回お風呂に入れて、午後でも清潔に保つようにすると良いでしょう。

アトピーの予防の為には生活習慣そのものを変えなくてはいけないという事もあるので、肌の弱い子は常に意識しておきましょう。

まとめ

赤ちゃんのアトピーは早ければ生後2ヶ月頃から発症しますが、湿疹が見られてからすぐにアトピー性皮膚炎という診断を受ける事はありません。

子供の年齢や個人差もありますが、最初に症状が見られてから2ヶ月から6ヶ月、改善が見られなかった場合はアトピー性皮膚炎の可能性が高いと言われています。

またアトピーに限らず皮膚の炎症が起きていたり、湿疹が見られた場合には、 常に赤ちゃんの肌を清潔に保ち肌のバリア機能を維持する為にもスキンケアは欠かさずに行いましょう。

それから肌の弱い赤ちゃんはお風呂でのケアが重要なポイントとなりますのでベビーソープも刺激の少ない成分のものを選んで身体を洗ってあげて下さい。

下の記事ではアトピーや乳児湿疹を抱えた赤ちゃんにおすすめのベビーソープを紹介しているのでご覧になってみて下さい。

【乳児湿疹やアトピーの子におすすめのベビーソープ 】の記事はこちら

以上、保育士の助言でした。

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