こんにちは、現役保育士です。赤ちゃんがプールに入る年齢についてですが、自宅でビニールプールを使う場合と公共の市民プールなどに行く適正年齢は全く違ったものになります。
今回はプールに適した赤ちゃんの年齢、月齢と注意するポイントをいくつか紹介していきます。
赤ちゃんのプールはいつから?
「赤ちゃんに早くプールデビューさせてあげたい!」
そう思っている保護者の方は多いようですが、ちょっと待ってください・・・
赤ちゃんはある程度、身体的な発達が済んでいないとプールで遊ばせるというのは子供に危険が及ぶ可能性もあります。
プールというのはとても体力を消耗してしまいますし、そこが屋外であるならなおさら紫外線などの対策も万全にしておかなくてはなりません。
プールに入るという事は一見簡単に見えますが、注意すべき事が沢山あるので正しい知識を大人が持って、想定外の事が起こらないよう細心の注意を払ってください。
それでは自宅で入るビニールプールの場合と市民プールなどの公共施設とで分けて、注意すべきポイントと適正と思われる年齢を紹介していきます。
自宅のプールの場合
自宅の庭などでビニールプールを広げて遊ぶのであれば、周りに干渉されない分安全とも思えます。
ただ、赤ちゃんが入るのに適したプールという環境作りは全て保護者の方が担当する事になるかと思いますので、正しい知識を持って望んで下さい。
水温について
まずプールの水温ですが、25度前後が適していると言われています。
これ以上ぬるいと子供の体温が奪われてしまう可能性もありますし、逆にこれ以上水温が高いと体力の消耗が危惧されます。
子供をプールに入れる前には必ず保護者の方が手を入れて水温を確かめて下さいね。
水深について
次にプールの水深についてですが、ふとももがつかるくらいで十分だと言えます。
浅すぎると思われがちですが、水深が深ければ深いほど子供に危険が及びますし、何よりも体力をより多く消耗してしまうので、長く遊ぶ事ができません。
水たまりレベルの深さの方が子供自身も楽しめるかと思いますので、水深は浅めにしておきましょう。
生後8ヶ月未満は危険!
対象年齢は大体、生後8ヶ月以降と言われています。
というのも子供が最低限の身体的発達、自分で安定したお座りが出来るのがこの時期だからです。
赤ちゃんが自分自身でお座りが出来なければプールで遊ぶ事はできません。常に見張っていても必ずどこかで危険が生じる可能性があります。
「こんなに浅いのだから溺れはしないだろう」と考えがちですが、一回の呼吸分の水が肺に入るだけでも致命傷となる事もあります。
お座りが出来ない子供をプールに入れる場合には常に保護者の方が抱える体制を保つ事で可能にはなりますが、それなら沐浴で十分ですし、わざわざビニールプールを準備する意味は無いかと思います。
公共のプールの場合
公共のプールの場合は自宅で作るビニールプール以上に危険が伴う事が多いです。年齢は問わず決して保護者の方は目を離してはいけません。
たまに監視員がいるからと言って親が子供を放置している事もありますが、所詮バイトでやる気のない監視員も正直沢山います。
こんなこと言うのもなんですが、私自身幼い頃プールでの事故を経験した事があります。
幸い大事には至りませんでしたが、監視員を頼りにした結果の事故でした。
最終的にはやはり保護者の責任になるかと思うのでしつこいようですが、子供は絶対に目を離してはいけません。
何歳から?
公共のプールで子供が遊べる年齢は大体2歳以降というのが一般的です。場所によっては入場規制もかけられている事もありますね。
なぜ2歳以降でなければいけないのか、理由は2つあります。
1つ目は自分で起き上がる力が備わっているかどうかです。
プール事故の多くは子供が踏みつけにされて起き上がる事が出来ずに水の中で気を失ってしまうというケースです。
混んでいる場所ならなおさら子供同士が重なり合ってしまう事も多いので事故が多いです。
なので最低限、踏みつけにあっても自分の力で起き上がりができる腕と足の身体的発達がされている事が条件となるでしょう。
2つ目の理由は衛生面での問題です。
周囲への配慮も含めて、おしっこの間隔や尿意のコントロールが出来て、それを伝えられる年齢でないと公共のプールで遊ぶのは難しいかと思います。
まとめ
赤ちゃんが自宅や公共のプールに入る年齢は最終的に保護者の判断によるかもしれませんが、一番重要なのはその年齢で本当に危険がないのかと、配慮も含めて子供自身が楽しめるかどうかだと思います。
夏の暑い時期は公共のプールも混んでくるのでそれだけ危険も多くなってきます。
出来れば2歳以降で安全に楽しめる年齢に成長してからプールにデビューさせるのがおすすめです。
以上、保育士の助言でした。
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