【つま先歩きをする1歳児は自閉症!?】

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この記事は発達障害児の保育経験があり、社会福祉主事任用資格を保持した保育士が執筆しています。

こんにちは、現役保育士です。

自閉症の特徴の一つとも言えるつま先歩きですが、もし1歳児がつま先歩きを始めたら注意が必要です。

今回は、その理由とつま先歩きを見つけた際に確認するべき子供の行動をなるべく細かく説明していきたいと思います。

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1歳児のつま先歩き

1歳というと赤ちゃんの身体的な発達が進み、ようやく段々と歩き出す時期ですよね。

伝い歩きしか出来なかった子供が手を離して歩くというのは、子供の成長の一つの目安とも言えます。

初めて歩き出す時期には個人差がありますが、遅くても1歳3ヶ月のうちには歩く子供が大半を占めています。

この「歩く」という過程の中で、もしつま先歩きをしているのを見かけたとしてら注意が必要です。

というのも、つま先歩きというのは自閉症の特徴の一つでもあるからです。

厳密に言うと、感覚過敏から起こる行動で広汎性発達障害の子供は、足の裏が健常児より敏感で、

トゲの上を歩いているような痛みを感じたり、何かが当たっているという感覚に違和感を感じる事で、つま先歩きをしてそれを避けようとしているという事です。

ちなみに、健常児でもつま先歩きをするのかどうかについては、下の記事で解説してます↓

1歳や1歳半という年齢ではそもそも歩くという事が困難で、バランスが乏しくしょっちゅう転んでしまうほど不安定です。

当然の事のようですが、歩き出したからといって完全に身体的な成長が安定した訳ではなく、あくまでも足腰が体を支えるようになったというだけです。

そんな未熟とも言える1歳児が、つま先歩きをしているのはやはり、何かしらの原因があるのではないかと考えるのが普通です。

しかし、つま先立ちで歩いているというだけでは実際に自閉症だと断定するには難しいです。

自閉症の感覚過敏という理由以外でつま先立ちをするという事は珍しいですが、それが無い事も無いのです。

私が勤務している保育園でも、何の障害を持たない1歳児クラスの子がつま先立ちをして歩いているのを見かけた事があります。

なぜつま先立ちをして歩いていたのか確かめてみた所、どうやら、歩くという行動の中でつま先でわざと歩く事によってその不自由さを楽しんでいたようなのです。

つまり、歩くという日常的な動作そのものを遊びと判断し、わざと難易度を上げてそれを達成する事で成功体験として達成感を得ていた訳です。

確かに子供がよくやりそうな事とも言えますが、それを1歳児がしていたというから驚きです。

まだ歩くという事に慣れていない1歳という時期にわざと歩きにくい歩き方をするなんて事は無いだろうと思っていましたが、子供の遊びの能力と発想力によってはこういう可能性もあるのだなと思いました。

話を戻しますと、もし1歳児がつま先歩きをしていたら、それが自閉症の特徴の感覚過敏によるものなのか、遊びとしてやっているのか保護者の方が判断してあげると良いですね。

1歳や1歳半という年齢では言葉で聞いても真偽が分かりにくいので毎日の生活の中で普段から子供の様子を観察する事で判断はしやすくなるんじゃないかと思います。

さらに言うならば、1歳半児のこういった行動や発達の遅れは、放っておけば良いというわけではありません。

【日常生活】や【おもちゃ遊び】を通して保護者の方が、子供の成長を正しい方向に導いてあげることが絶対必要です。

下の記事では、私の園でも使用されてる発達を促す系のおもちゃを紹介してます。買わなくても良いので参考にしてください。↓

つま先歩きで見られる特徴

では、1歳児がつま先歩きをしている際に見られる特徴を話していきます。

まず、子供が遊びでなく足の裏の感覚が敏感でつま先歩きをしているのだとしたら運動をしている際にぎこちない動きになっている事が多いです。

外遊びでは特にその特徴が見られ、ボール遊びをしている時なんかでもロボットのようにカクカクした動作をする事があります。

他にも階段が苦手で、怖がったり不自然な登り方下り方をする様子も見られます。

つま先歩きを意識して歩くのがクセになっていると、体幹が弱くなり、健常児と比べて姿勢が悪くなっている事が多いです。

全体的にクネクネした動きが見られたら「もしかしてつま先歩きを意識しているのではないか」と疑ってみる事が重要です。

自閉症?

1歳児がつま先歩きをしていた場合、自閉症を疑ってしまうのは当然ですが重要なのはつま先歩き以外にも自閉症の症状が見られるかどうかだと思います。

単純に、つま先歩き以外で自閉症以外の症状が見られない場合には、1歳児が自閉症である可能性も減ってきます。

なので、つま先歩きをしているのは、感覚過敏によるものではなく、遊びでやっている可能性もそれだけ高まります。

まずは、広汎性発達障害の特徴として足底把握反射が0歳以降も続くと言われているので、足の指が歩く度に曲がっているかどうかの確認をしましょう。

他にも靴下を履かせるとすぐに脱いでしまったり、よく転んでいたりしたら注意が必要です。

保護者の方が、1歳児の足の裏を痛くない程度に押してあげると足底把握反射から嫌がった素振りを見せる事もあるようです。

また、音に対して敏感な事も多く、大きい音がしたら耳をふさいで音の遮断を試みるのも自閉症の特徴と言われていますね。

1歳半検診について

1歳児は、1歳半検診によって発達障害の特徴が見られないかどうか診断されます。

子供がつま先歩きをしていたり、自閉症の他の症状が見られた場合には、そこで保健師さんに相談をする事をおすすめします。

もし1歳半検診の期間が過ぎている場合でも、心配であれば保護者の方が積極的に行動して専門医に診てもらうなどした方がいいかもしれません。

ただ、1歳半検診では発達が遅れていたり自閉症の症状が見られた場合、たとえ健常児でも引っかかる事はあるので、1歳半検診に引っかかったからといって自閉症だと断定できる訳ではありません。

特に1歳半で適切なおもちゃ選びをしていなかった際には子供にも適切な成長がされず、引っかかる可能性が高いので注意が必要です。

【1歳半検診に引っかかるのはおもちゃ選びが原因!】の記事はこちら

まとめ

1歳児がつま先歩きをしていたからと言って、自閉症だと断定する事はできませんが、つま先歩きの動機が遊びでなかった場合には、それなりに注意が必要です。

もしそのような行動が見られたら、感覚過敏でつま先立ちをしている際の特徴や、他の自閉症の症状が見られないかどうか確認をしてみましょう。

もし自閉症の疑いが強くなるようでしたら、1歳半検診や専門医に直接言って相談をしてみると良いかもしれません。

また、下の記事では自症閉を抱えた子供や、自閉症傾向のあるグレーゾーンな子供に対して、適切な精神的発達を促すおもちゃを紹介しています。

おもちゃ選びは1歳児の成長が期待できる、重要な環境作りの一つなのでご覧になってみて下さい。↓

自閉症の子におすすめのおもちゃ【8選】の記事はこちら

以上、保育士の助言でした。

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