「子供のアトピーはすぐに治る」と言われていますがそれは本当なのでしょうか?
また、アトピーが完治するまでの期間は一体どのくらいなのでしょうか?
子供のアトピーについて
子供のアトピー性皮膚炎は、大人と比べると完治は難しくありません。
ただ、根本的な治療は現在の医学では発見されていない為
自宅でのケアや塗り薬、飲み薬などを用いて炎症が起こらないように対処する必要があります。
一般的にアトピーは良くなったり悪くなったりを繰り返すと言われていますが、それは時期的な問題であり、湿疹が発症したり治ったりを繰り返すという意味ではありません。
「アトピーが悪化する」という現象はかゆみが起こり、肌を掻く事により湿疹が発症してしまうという事です。
肌に刺激を与えなければアトピー自体は悪化しないという事ですね。
ではどうすればかゆみを抑えられるのかが重要はポイントになります。
先ほども話した通り、アトピー性皮膚炎によって起こるかゆみは時期によるものが大きいのである程度、気を付けなければいけないタイミングというものが予測できます。
具体的には冬の乾燥期により肌が乾燥し、かゆみが起こってしまう場合と、夏の暑い時期に汗がムレてかゆくなり、あせもも同時に発症してしまうパターンです。
例外もありますが、基本的にアトピー性皮膚炎は乾燥と暑さに弱いと考えて下さい。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎とはそもそもどんな症状なの?という話ですが、アトピーの重さによります。
湿疹ができてかゆみが起こるのは軽度でも重度でも変わりはないですが、
全身に膿が出るほどの症状が見られる場合もあれば、体に一部位に軽い湿疹が出る程度の症状もあります。
かゆみが起きるタイミングとしては、先ほども話した通り夏にかく汗でムレた時や乾燥期、ハウスダストなどの汚れからもかゆみが起きます。
また、湿疹が出る他の病気として乳児湿疹、脂漏性湿疹、あせも、とびひなどがありますが、これらはアトピーとは全く関係ないものです。
見分けは付きにくいですが、持続するかしないかで判断は容易なので、アトピー性皮膚炎という診断を受ける子供は結構多いです。
「掻いちゃダメ」は無理!
「よく掻いちゃダメ!」と大人が子供に伝える光景を目にしますが、アトピー特有のかゆみが起こっている時に、掻かないという事は不可能に近いです。
子供でしたらなおさら、脳に伝わる痒いという信号を遮断するのは難しいです。
重要なのは子供が痒いと言い出したら、我慢させるのではなく、かゆみが起こる環境を作らない事です。
すぐ治る?
アトピーと聞くと難治性の病気と思われがちですが、自宅でのケアをしっかりとすれば子供が思春期に入る前に治る可能性は高いです。
また子供は大人に比べて環境に適応する能力が高いです。
皮膚の弱い子供には反応も出やすいですが、その分治りやすいとも言われています。
「子供だからすぐ治る」というのは少し語弊がありますが、大人よりも完治は簡単だと言えます。
ただアトピーの治療にも様々なものがあるので、子供に合った治療法を見つけるのは少し大変かもしれません。
塗り薬にも非ステロイド外用薬とステロイド外用薬の2種類がありますが、治りやすいのは圧倒的にステロイド外用薬です。
ただ、ステロイドが配合されている物には副作用がある為、正しい使い方をしないと、痕に残ったりアトピーをより悪化させる事にもなりかねません。
しかし、「怖いから」という理由でステロイドを拒否するのも子供に合った適切な治療とは呼べませんよね。
重要なのは治療の方法は医師の判断に任せ、保護者の方は正しい薬の使い方を勉強する事だと思います。
いつからいつまで?
「アトピーがなかなか治らない!」
「いつにになったら治るんだろう?」
という疑問を抱える保護者の方は多いです。
一般的に子供のアトピーはすぐに治ると言われていますが、あくまでもそれは大人に比べての話です。
勘違いしがちなのですが、他の乳児湿疹や風邪などのように簡単に治るものでは無いという事は理解しておい下さい。
アトピーの発症時期についてですが、早ければ生後2ヶ月頃から発症している子供もいるようです。
ただ、アトピーとそれ以外の乳児湿疹とはこの段階で区別が出来ない為、正式にアトピー性皮膚炎という診断を受けるのは
発症から2ヶ月~6ヶ月経過しても症状の改善が見られなかった場合のみです。
湿疹がなかなか治らないという事であればそれだけ、アトピー性皮膚炎である可能性が高いという事ですね。
そして子供の年齢が幼ければ幼いほど、湿疹の症状を見られる期間が短くてもアトピー性皮膚炎という診断を受やすいようです。
湿疹が出たのが赤ちゃんであれば2ヶ月くらい、1歳や2歳以降の幼児であれば3ヶ月~6ヶ月継続して症状が見られたらアトピーである可能性は高いと言えます。
子供のアトピーは診断を受け、発覚しても思春期に入る14歳頃までには70パーセントの子供が完治すると言われています。
「子供のアトピーはすぐ治る」と言われているのはここからではないかと思います。
しかし、逆に思春期を迎えてもアトピーが良くならなかった場合、継続して治療を続けても中々改善せず、場合によっては一生アトピーの症状と向き合っていく事となります。
アトピーの改善法
少しでも、思春期以降にアトピーが治らないリスクを減らす為に出来る事はやはり、医師が勧める薬を正しく使用する事だと思います。
通販で売っているサプリや市販の薬だけで治すのは難しいです。
医師の勧める薬を副作用があるから怖いと感じる方も多いですが小児科や皮膚科のお医者さんはそれらを招致の上でメリットの方が大きいからその薬を処方しているんです。
現在は様々な医療が開発され、アトピーに関する薬も情報が溢れていますが、一番信用出来るのはやはり、実際に医師に診せ、処方箋を元に出された薬だと思います。
ただ、薬に関しては医者任せで問題ありませんが、アトピーは自宅でのケアが非常に重要となっています。
治療は薬に頼るものですが、アトピーの悪化を防ぐ最善の環境を整えるのは保護者です。
ホコリやダニが舞っている乾燥した部屋で常に過ごしていたり、肌に刺激を与える石鹸を使用していては薬を正しく使用していたとしてもアトピーは治りません。
保護者は「治療」は出来ませんが、毎日の生活の中での適切な「ケア」は必ず行うようにしてください。
下の記事では肌の弱いアトピー性皮膚炎や乳児湿疹を抱えた子供のおすすめのベビーソープを紹介しているのでご覧になってみて下さい↓
【乳児湿疹やアトピーの子におすすめのベビーソープ 】の記事はこちら
まとめ
子供のアトピーはすぐ治るとは言われているけど、大人に比べて完治が早い場合が多いというだけで、
風邪やアトピー以外の乳児湿疹のように数日、または数週間で完治する訳ではありません。
それから薬に関しては、自分で調べて子供に合う薬を探すよりも、プロである小児科や皮膚科の先生に任せましょう。
アトピーの改善には薬での治療が一番大事ですが、自宅でのケアを怠っていては完治は難しいです。
部屋をいつも清潔にすれば肌に悪い影響を与えないだけでなく、アレルギーとして関連の強い気管支ぜんそくの予防にも繋がります。
またお風呂でのケアはアトピー性皮膚炎を抱えた子供には必須ですので、必ず刺激の少ないベビーソープを使用して優しく体を洗って下さい。
おすすめのベビーソープは肌の弱い赤ちゃんでも使用できる全て無添加の成分で出来ているものです。
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以上、保育士の助言でした。