1歳半検診で積み木が出来ない子には注意が必要なのかどうかについて解説をしていきたいと思います。
1歳半検診の積み木について
一歳半検診では発達段階の見極めを各項目ごとにテストのような形でチェックを行います。
テストといえでもそれほど重たい空気ではなく、正しい絵に指をさせるか?言葉を理解しているか?などを子供に慣れたプロの保健師さんと一緒にチェックしていく形になります。
そのチェック項目のテストの一つに積み木を積めるかどうかを試すというものがあります。
この積み木は一体何の為にやるのでしょうか?
積み木が出来ないと危険?
1歳半の時点で積み木ができない子は平均よりも発達が遅いといえるでしょう。
しかしいくらこの段階で発達が遅れているからといって発達障害の危険があるとは全く言えません。
1歳半検診で引っかかり、要観察となっても2歳になれば周りの子と同じように発達が追いつく事もあります。
むしろその可能性の方が高いです。
ほとんどのママは1歳半検診で引っかかった事に悩み、子供の育児方法などの改善を試みる為に沢山の努力をしますが、正直その努力は無駄になる事が多く、
子供の発達が進むごとに「なんであの時あんなに悩んでいたんだろう」と思い返す事が多いようです。
1歳半検診の積み木は何個積めればいいの?
1歳半検診の積み木はだいたい3個から5個の子供がつまめるサイズの小さい物が用意されます。
その際に保健師さんや保護者の方と協力し子供が積み木で遊んでいる様子を観察しながら積み木がいくつ積めるかなどをチェックしていきます。
この積み木はいくつまで積む事が出来れば大丈夫という基準はおそらく無いと思われます。
そりゃあ多いほうが発達は順調だと判断はされるでしょうが、発達のチェックでそれよりも重要な事は、子供が言ったことを理解できているかどうかです。
例えば発達障害の子供はママや保健師さんが「積み木で遊ぼう」と声を掛けてもその言葉を理解していない事もあります。
それに難聴の子供はその声掛け自体が聞こえなくて理解が出来ないのかもしれません。
つまり積み木を何個積めるのか?という事よりも、声に反応し、理解が出来ているのかを観察している訳ですね。
なのでたとえ子供が積み木が一個も積めなかったとしても言葉に反応し、やるそぶりを見せていれば大丈夫だという事です。
積み木で指先が使えない子供について
しかし子供が積み木が出来ない理由が指先が使えないからだったとしたら少し注意が必要です。
1歳半検診で用意される積み木は手のひらだけでなく、指先も上手に使えなければ積み木が積めないようになっています。
この積み木を積めないとしたらやはり発達が少し遅れていると見なされ、要観察となる場合があります。
ママや保健師さんの言うを理解していても1歳半の時点で指先が上手に使えなければ、心理的発達は正常でも身体的発達が追いついていないという事ですね。
発達には個人差がある
発達には個人差があるといった事はよく耳にしているかと思います。
子供が一歳半でも本来二歳ほどまで発達が進んでいる子供もいれば、1歳ほどまでしか発達がしていない子供もいます。
そこでママ達が一番恐れている事は、わが子が発達障害の疑いがあるのかどうかですよね。たしかに発達障害を抱えている子供の特徴には発達が遅いというものがあります。
しかし子供の発達の個人差というものは本当に大きく、発達が遅れているからといって障害と決めつける事は出来ないのです。
先ほど身体的発達と心理的発達に触れましたが、これらは完全に比例し、平等に発達する事はありません。
どういう事かというと、1歳半の時点で身体的には2歳まで発達しているのにも関わらず、心理的には1歳までしか成長していないという事もあり得ますし、その逆もあります。
つまり発達に個人差があるというのはそういった意味でもあるのですね。
まとめ
いかがでしたか?
1歳半検診で積み木が積めなくても指先が動き、ママや保健師さんの言う事が理解できればなんら問題はありませんのでそこまで気にする事はないです。
しかし、発達の個人差は大きい事は理解できても、わが子の発達が遅れているとどうしても不安になってしまうママも多いかと思います。
けれども1歳半の段階ではどうしても障害の可能性を断言できないので1歳半検診で要観察になってしまっても、何か行動を起こせる訳でもなく、本当に観察を続けるしかないのです。
なので逆に考えすぎるのは良くないと自覚し、子育てを楽しむ気持ちを忘れずに子供と関わっていきましょう。
きっと「あの時どうしてあんなに不安だったんだろう」と思う日がやってきます。
心配や不安が常にのしかかってくる、子供の成長なんてだいたいはそんなものですよ。