こんにちは現役保育士です。
1歳半検診では子供がイラストに指さしが出来るかどうかという項目がありますが、指さしが出来ないと子供にはどのような発達の遅れが考えられるのか、
また指さしはどのように練習をするべきなのか説明していきたいと思います。
もくじ
1歳半検診での指さし
1歳半検診では様々な項目があります。
身長や体重を測る身体的検査から積み木で遊んでる様子を観察する心理的な検査まで子供をあらゆる観点から見て診断をします。
その中の項目の一つに子供にイラストを見せて質問をし、対象の絵を指さしできるかどうか検査するという物があります。
これは子供の発達段階において出来る子と出来ない子がいるのですが、1歳半の時点で指さしができないのは少し発達が遅れていると言えるでしょう。
しかし発達が遅れているといっても様々な要因があります。
例えば家で一度も指さしを経験できる遊びをやった事がなかったり、検診の前に泣いて情緒が不安定になっていたりなど、発達スピードとは関連性の無い要因で指さしが出来なかったという可能性もあるので、気にしすぎるのはよくありません。
ですが正直1歳半検診で指さしが出来なかっただけではなく、日常生活をしている家で、1度も指さしをした事が無い場合は注意が必要になるかもしれません。
1歳半で指さしが出来ないと発達が遅い?
1歳半検診だけでなく1度も指さしという行動自体をしたことが無い1歳半の子供は確実に発達が遅れていると言えます。
なぜかというと子供の発達段階において指さしというのは割と早くできるようになる物だからです。
子供が初めて言葉を発するのは「あー」とか「うー」という、クーイングと呼ばれる意味のない言葉ですよね。
実は指さしというのは発達段階においてこのクーイングの次に出来るようになる物です。
多くの子供は1歳になる前に自然と身についているはずですが1歳半の時点で指さしが出来ないのは遅すぎると言わざるおえないですね。
1歳半検診で引っかかる可能性は高いです。
ちなみに指さしは1語文と呼ばれる「ママ」や「わんわん」などの意味のある1語を話すようになるよりも早いと言われています。
指さしの出来ない子は1語文も話せない子が多いのではないでしょうか?
指さしの出来ない1歳半の子供の割合はどのくらい?
指さしの出来ない1歳半児は1歳半検診で積み木が出来ない子供よりも少ないです。
指先が器用に使えなければ出来ない積み木よりも、イラストの理解や言葉の意味が分かるのは発達段階として先になっていますのでそれだけ発達の遅れが生じているという事でしょう。
1歳半の時点で指さしの出来ない子供の割合はデータとしてある訳ではありませんが、大体50人に1人くらいの割合ではないかと推測されます。
指さしが出来ないと発達障害?
指さしが出来ないで1歳半検診に引っかかってしまったといえども、そこで発達障害と決めつけてしまうのはよくありません。
そんなことは全然ないのでそこの点では少し安心できるかと思います。発達には個人差があるので1歳半の時点で指さしが出来なくても発達障害を抱えていない子供は沢山います。
発達障害は確かに早期発見が重要ですが1歳半で判断できる事はまずないのでとりあえず様子を見てみるのが一番です。
数か月後には他の子と同じように、指さしができて、大人との会話もスムーズになっている事が多いですよ。
指さしの練習方法
指さしの練習をする場合に一番効果的なのはその子が興味を持つような物が日常にあふれているような環境で子育てをするのがいいようです。
子供が身の回りの物に興味を持つと、子供自身が「これはなんだろう」と疑問を持つ事が増えます。
指さしは2語文を話せない子供にとって自分の気持ちを表現するのに役立ちます。
疑問を持つ事が増えると指さしは自然と身につくようになります。
1歳半検診の練習はしなくても良い
とはいっても1歳半検診の練習はしなくてもいいです。
なぜなら検診はそもそも、その子が適切な発達段階にあるかどうかを調べるものでもあります。
つまり事前に1歳半検診の項目を練習してしまうと正しい検診結果から遠ざかってしまうのです。
不安な気持ちはあるかもしれませんが、その子が本来できる言動を検診で発揮できるような配慮で十分だと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
1歳半検診で指さしが出来なかったとしても発達が遅れているというだけで発達障害とは言えません。
指さしが出来ないのには理由がある可能性もあるので日常の環境を子供が興味を持つ物でいっぱいにしてあげてください。
きっとすぐに指さしができるようになりますよ。
以上!保育士の助言でした!
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